西部の自然の驚異を巡るロードトリップ：コロラド州、ユタ州、アリゾナ州の自然美

空路でデンバー国際空港（DEN）に到着したら、レンタカーを利用して、マイル・ハイ・シティとして有名な芸術的な大都市、デンバーのダウンタウンに向けて、37 キロメートルの距離をドライブします。ミシュランガイドに認定されたレストランやユニオン駅（Union Station）構内にある洒落たレストランでの食事から、冒険を始めてはいかがでしょう。ボザール様式で建てられた歴史的な鉄道駅は、ショッピング、食事、文化の中心地としての役割を果たしています。数あるスタイリッシュなレストランの 1 軒で地元産のランチを楽しみつつ、格調高いインテリアを堪能してください。食事の後には、リバー・ノース・アート・ディストリクト（River North Arts District）のツアーで、この街の歩ける範囲を上手に回りましょう。地元でライノ（RiNo）と呼ばれるこの地区は、カラフルな壁画やクラフトタップルーム、ギャラリー、店舗が集まり、活気に溢れています。ロードトリップの必需品を購入したら、コロラドスプリングスへの旅を始めましょう。

約 1 時間半のドライブで、ドラマチックなガーデン・オブ・ザ・ゴッズ（Garden of the Gods）に到着します。印象的な砂岩の層が見えてきたら、この国定自然ランドマークに到着したしるしです。ここでは、ハイキングトレイルに繰り出して新鮮な空気と思い出に残るシーンを満喫することができます。車に戻り、近くにある別の風光明媚な観光スポット、ブロードムーア・マニトゥー・アンド・パイクス・ピーク・コグ鉄道（Broadmoor Manitou and Pikes Peak Cog Railway）に向かいます。事前にチケットを購入し、「アメリカの山」と呼ばれるパイクスピーク（Pikes Peak）の頂上まで、往復 3 時間の列車に乗ることができます。休憩をとれる頂上では、示唆に富んだビジターズセンターや、『アメリカ・ザ・ビューティフル』という歌にインスピレーションを与えた壮大な風景に出会えます。この施設は、再生可能な設計を推進する取り組み、「リビング・ビルディング・チャレンジ」に基づき、再生力のあるサステナブルな材料で建設されました。マルチメディアの展示を見学したら、山を下りてコロラドスプリングスで宿泊しましょう。自分へのご褒美に、ロッキーマウンテン（Rocky Mountain）の麓に位置し、世界で最も長い歴史を誇る、5 つ星、5 ダイヤモンドのラグジュアリーリゾート、ザ・ブロードムーア（The Broadmoor）での宿泊をお楽しみください。

コロラドスプリングスでの朝食と観光で 1 日が始まります。その後、車で約 1 時間半かけて、キャノンシティのロイヤル・ゴージ・ブリッジ & パーク（Royal Gorge Bridge & Park）に向かいます。ここでは、コロラド州南部の壮大な風景が見られるアドベンチャーアトラクションが楽しめます。アメリカで一番高い吊り橋から眺めるアーカンソー川（Arkansas River）の風景に酔いしれた後は、公園の空中ゴンドラで別の角度から眺める絶景をご覧ください。スリルを味わうのはいかがでしょう？クラウドスクレイパー・ジップ・ライン（Cloudscraper zip line）に乗って広大な景色を横切ったり、ロイヤルゴージの端から 360 メートル滑空する高速アトラクション、ロイヤル・ラッシュ・スカイコースター（Royal Rush Skycoaster）でサウスリムの上空を飛んだりしてください。

高い高度のアドベンチャーから戻ったら、デュランゴへの風光明媚なドライブをお楽しみください。所要時間は約 5 時間ですが、道中には立ち寄って観光できる素晴らしいスポットが盛りだくさんです。リオグランデ国有林（Rio Grande National Forest）をゆったりとドライブし、サン・ルイス・バレー（San Luis Valley）の景色を一望したら、パゴサスプリングスを通過します。時間が許すなら、癒しの温泉に浸かりましょう。マザースプリング（Mother Spring）の帯水層は世界で最も深い源泉です。

デュランゴに到着したら、歴史と冒険をたくさん見つけてください。コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、ユタ州が接する険しい地域にあるデュランゴは、さまざまな地形に囲まれており、アウトドアを楽しむのに最適です。壮大なアニマス・マウンテン・トレイル・システム（Animas Mountain Trail System）でハイキングやサイクリングを楽しんだり、どのレベルの探検家にも四季を通して人気がある、ジャンクションクリーク（Junction Creek）のコロラドトレイル（Colorado Trail）に挑戦したりしましょう。ダウンタウンに向い、古典的なウェスタン映画の撮影が行われた、デュランゴの歴史地区を探索したり、地元のビストロでファーム・トゥ・テーブル（農場から食卓へ）の料理を楽しんだりするのもおすすめです。歴史あるストラターホテル（Strater Hotel）を予約して、楽しい 1 日の終わりに贅沢なひとときをお過ごしください。

デュランゴから約 45 分ドライブをすると、ユネスコの世界遺産や国際ダークスカイ公園に認定されたメサヴェルデ国立公園（Mesa Verde National Park）に到着します。事前にチケットを購入して、古代プエブロ族の崖の住居や考古学的遺跡をレンジャーが案内するツアーに参加しましょう。敷地保全への取り組みや、アウトドアを楽しむ倫理原則である「リーブ・ノー・トレイス（痕跡を残さない）」に従って、公共の土地を保護する方法について学びます。「リーブ・ノー・トレイス」とはすなわち、事前に計画と準備をすること、影響の少ない場所で活動すること、ゴミを適切に処理すること、見たものをそのまま残すこと、キャンプファイアの影響を最小限に抑えること、野生生物を尊重すること、他のビジターに配慮することです。

コロラド州を出発したら、ユタ州モアブまで約 2 時間のドライブをして、別の国立公園を体験しましょう。アーチーズ国立公園（Arches National Park）は、好奇心をそそる赤い岩層でいっぱいです。昼間は砂漠のトレイルをトレッキングし、夜には壮大な星空を眺めましょう。メサヴェルデと同様に、アーチーズ国立公園は国際ダークスカイの指定を受けています。レンジャー主導のプログラムでは、夜空の最高の見晴らしポイントや魅力的な特徴を説明してくれます。さらに、夜のプログラムなら、時間指定の入場制限や混雑を回避することもできます。モアブで宿泊するなら、ソレル・リバー・ランチ（Sorrel River Ranch）がおすすめです。この素朴で贅沢な隠れ家は、西部での新たな発見をもたらします。

ガイド付きアドベンチャーツアーで、モアブの荒々しい美しさをさらに見ることができます。レッドテール・エア・アドベンチャーズ（Redtail Air Adventures）を利用して、キャニオンランズ国立公園（Canyonlands national park）やアーチーズ国立公園の上空を遊覧飛行してみましょう。次に NAVTEC エクスペディション（NAVTEC Expeditions）の 4 輪駆動車で砂漠地帯を散策しましょう。人気のスポットや、別の方法では見られないような人里離れた場所を訪れる、さまざまなツアーパッケージから選択してください。

その後は、公園へアクセスしながらパノラマビューを楽しめるシーニックバイウェイ 12（Scenic Byway 12）を利用して、ブライス・キャニオン・シティまで、5 時間のドライブに乗り出します。曲がりくねった道沿いの乾いた風景に感動し、キャピトルリーフ国立公園（Capitol Reef National Park）やグランド・ステアケース・エスカランテ国定公園（Grand Staircase-Escalante National Monument）など、ユタ州の必見スポットを満喫しましょう。ここでは、別世界のようなスロットキャニオンを散策することができます。このルートでは、周囲の環境に溶け込むような天然素材を使って建てられたキバコーヒーハウス（Kiva Koffeehouse）や、ボルダーにあるサステナブルな有名レストラン、ヘルズ・バックボーン・グリル & ファーム（Hell's Backbone Grill & Farm）などで軽い食事ができます。夜のグランピングサイト、ヨンダーエスカランテ（Yonder Escalante）では、ユニークな客室が見つかります。デラックスキャビンやタイニーキャビンから選ぶか、またはエアストリームのビンテージキャンピングカーに宿泊しましょう。

続いて、ユタ州ブライス・キャニオン・シティへ行き、その名前にちなんだ国立公園を訪れます。地球上で最もフードゥーが密集している場所が、ブライスキャニオン国立公園（Bryce Canyon National Park）です。ガイド付きの乗馬ツアーでブライスアンフィシアター（Bryce Amphitheater）に向かい、象徴となっている岩の尖塔を眺めましょう。ご自分の足で探検したいですか？公園の共有使用道路（Shared-Use Path）を歩いたり、レンタルの電動自転車を利用したりして、印象的な観光スポットを見つけましょう。走行するときは、土壌微生物やその他の自然の驚異を保護するため、舗装面を進んでください。小旅行の後、園内のレストランで食事をとったら、公園のゼネラルストア（General Store）に立ち寄り、アリゾナ州ページに向かう今後の旅の準備をしましょう。

車で 2 時間半でページに到着し、さらにグレンキャニオン国立保養地（Glen Canyon National Recreation Area）まで 10 分のドライブをします。そこには、コロラド川（Colorado River）がグレンキャニオン（Glen Canyon）を曲がりくねって流れるホースシューベンド（Horseshoe Bend）という、頻繁に写真撮影されるスポットがあります。短く、利用しやすいトレイルを進むと、風光明媚な見晴らし台や展望台にたどり着くので、自撮りを楽しんでみてはいかがでしょう。近くで見るには、コロラド川からホースシューベンドを見るためにカヤックを借りることができます。

ページ近郊にあるロウワー・アンテロープ・キャニオン（Antelope Canyon）は、もう 1 つの必見の場所です。渦巻くスロットキャニオンは見るだけでも驚くべきものですが、自由に歩き回るのは難しいので、観光を最大限に楽しむには、ナバホ族出身のガイドによるツアーを予約することをおすすめします。その後は、ナバホ族が所有、経営する、伝統料理とパウワウダンスを中心としたディナーシアター、レッドヘリテージ（Red Heritage）で、食事やショーを通じて地元の文化に触れてみましょう。ページでは、ハイアット・プレイス・ページ/レイクパウエル（Hyatt Place Page/Lake Powell）に宿泊することをおすすめします。旅の 6 日目は、グランドキャニオン国立公園（Grand Canyon National Park）へ向かいます。

早起きしたら、ページからグランドキャニオン国立公園まで、2 時間のドライブを楽しみしょう。この公園は、アメリカで最も人を惹きつけてやまない自然の驚異の 1 つです。リムトレイル（Rim Trail）沿いの散策やデザート・ビュー・ドライブ（Desert View Drive）の走行で、象徴的な広大さを満喫してください。両方のルートには展望エリアがあり、渓谷とコロラド川のパノラマビューが楽しめます。環境に配慮した楽しい旅行をお探しなら、ウィリアムズに車を停めてグランドキャニオン鉄道（Grand Canyon Railway）に乗りましょう。自然の驚異と近くの田園地帯を眺め、列車内で西部開拓時代の娯楽をお楽しみください。

ウィリアムズからフラッグスタッフまで約 30 分ドライブをしたら、フラッグスタッフ・ブルワリー・トレイル（Flagstaff Brewery Trail）でクラフトドリンクを試飲しましょう。地元で人気のマザー・ロード・ブルーイング・カンパニー（Mother Road Brewing Company）は、サステナビリティの実践とコミュニティとの協力関係で知られています。また、歴史あるアメリカのルート 66（Route 66）にあるオリジナルのタップルームで、ロードトリップをテーマにしたビールを提供することでも知られています。ハイウェイの郷愁に酔いしれたら、ローウェル天文台（Lowell Observatory）に向かいましょう。マーリーファウンデーション天文学ディスカバリーセンターにある魅力的な展示物を探索し、夜の星空の中で天体の驚異を見つけてください。ローウェル天文台は、フラッグスタッフ地域の光害を減らし、自然生息地を保護する活動に全力で取り組んでいます。ツアーやサイエンストークでこれらの取り組みについて学びましょう。どちらも一般入場料に含まれています。フラッグスタッフのリトルアメリカ（Little America）は夜のリゾートです。高くそびえるポンデローサマツ（Ponderosa Pines）の中で休養した後、旅の最終行程に入ります。

西部の州を巡るロードトリップの最終日は、フラッグスタッフ周辺の自然や文化の至宝を探索して過ごしましょう。まず、レンジャーが率いるウパキ国定公園（Wupatki National Monument）のツアーで、そこに保存されている先祖伝来のプエブロ族の遺跡について学びましょう。少し南にドライブをして、アリゾナ州のもう 1 つの国定記念物、すなわちサンセットクレーター火山（Sunset Crater Volcano）を見学します。ここは、1,000 年前に火山の噴火で景色が再形成された場所です。パークレンジャーはこれらの地域をよく理解しており、自然環境を破壊しない、思い出に残るツアーに案内してくれます。フラッグスタッフを出発する前に、サウスサイド地区やダウンタウンのルート 66のランドマークを散策してみましょう。まずフラッグスタッフ・ビジター・センター（Flagstaff Visitor Center）から、セルフガイドのオーディオツアーに出発します。その後、フラッグスタッフを離れ、大都市フェニックスに向かい、フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港（PHX）から飛行機で帰路に就き、コロラド州、ユタ州、アリゾナ州を巡る素晴らしいロードトリップを振り返りましょう。