アイオワ州

アイオワ州の州都デモインで毎年 11 日間にわたって開催されるアイオワ・ステート・フェア（Iowa State Fair）は、ユニークなフード、風変わりなコンテスト、農産物のショーや乗り物などで年齢を問わず楽しめるお祭りです。農業や工業を紹介する世界でも最古にして最大規模の博覧会で、これまでに開催されたコンサートには、エルトン・ジョンやジャネット・ジャクソン、アリシア・キーズ、ボブ・ディランといった豪華なアーティストたちが出演してきました。バターで作られた牛の彫刻の写真を撮ったり、フリーマーケットで専門店を見て回ったり、最前列でパイ食い競争を観戦するチャンスも逃せません。

農機具の歴史に触れながら、アメリカの農家や技術者たちの創意工夫を称えましょう。ジョン・ディアのトラクターはアメリカの農業を象徴するシンボルです。この博物館は、当初のディア & カンパニー（Deere & Company）のトラクター工場があった敷地に位置しており、ヴィンテージトラクターや創業者のジョン・ディアがその生涯に手がけた珍しい工芸品を見たりと、ここでしかできない体験が楽しめます。体験型展示では、同社の歴史と農機具の過去、現在、未来を楽しく紹介しています。

デモイン中心街の 9 ブロックにまたがるこの屋外マーケットは、ウェブサイトの『ザ・デイリー・ミール（The Daily Meal）』や雑誌の『パレード（Parade）』、『カントリーリビング（Country Living）』などの出版物でアメリカ有数のファーマーズマーケットの 1 つとして頻繁に名前が挙げられています。5 月から 10 月までの毎週土曜日の朝に開催されるこのマーケットでは、農場直送の農産物や焼き立てのパン、職人が技巧を凝らしたジュエリー、手作りにこだわった室内装飾などを販売する 300 軒以上のショップで買い物をしながら、ライブミュージックや友好的なコミュニティを楽しむことができます。

絶景が楽しめるアメリカ最長のバイウェイは、その 528 キロメートルがアイオワ州の東の州境を流れる雄大なミシシッピ川に沿ったルートになっています。そのグレート・リバー・ロード（Great River Road）を走るロードトリップでは、フレンドリーな水辺のコミュニティから、風光明媚な石灰岩の崖やその周辺エリアを巡ることができます。ドライブの途中にぜひ立ち寄りたいのが、アイオワ州の物語を伝える 16 の案内センターです。博物館や自然保護区をはじめ、先住民のメスクワキ族やハバナホープウェル族など歴史的にこれらの土地を故郷と呼んできた先住民族の神聖な地など、学びに満ちた観光スポットがたくさんあります。

アメリカで最も深く、かつ最大級の広さを誇る、きめ細かく栄養豊富なレス土壌の堆積物によって形成されたこの印象的な丘陵は、ロエス・ヒルズ・ナショナル・シーニック・バイウェイ（Loess Hills National Scenic Byway）沿いで楽しめる景色や音、味のほんの始まりに過ぎません。アイオワ州西部の素晴らしい眺めを堪能し、手つかずの自然が残るこの地の大平原とつながる数多くの博物館やレストラン、醸造所、ワイナリー、公園、案内センターに立ち寄ってみましょう。秋は特に美しい景色を堪能できる季節です。豆知識：中国北部の黄土高原は、地球上で唯一、アイオワ州のレス堆積物よりも高い堆積物がある場所です。

ダビュークに向かい、博物館と水族館が融合したこの科学センターを訪れ、アイオワ州の歴史がミシシッピ川の生態系とどのような形で深く結びついているかをご自分の目で確かめてみましょう。およそ 6 ヘクタールの敷地には、ウニを触ったりアカエイに餌をやったり、20 世紀初頭の川船のデッキの上を歩いたりと、たくさんの見どころがあります。展示ホールでは、州内に暮らす著名人や川沿いの重要な町の物語が紹介されています。屋外では、ミシシッピ川の素晴らしい景色を背景に建つ歴史的なログキャビンと鍛冶屋を見学することができます。

ランナーやサイクリスト、あらゆる探検家にとって、高くそびえるハイ・トレスル・トレイル（High Trestle Trail）からの絶景は必見です。農場や大草原、小さな町を眺めながら、アンケニーとウッドワードを結ぶ全長 40 キロメートルのユニオンパシフィック鉄道（Union Pacific Railroad）の廃線を辿って進みましょう。トレイルの主な見どころは、眼下にデモイン川渓谷（Des Moines River Valley）の絶景が広がる高さ 42 メートルのハイ・トレスル・ブリッジ（High Trestle Bridge）です。橋を渡る際は必ず上を見てください。魅惑的なスチール製のアーチが遊び心をプラスしてくれます。夜になると、アーチはファンキーな青い LED ライトで照らされます。

アーノルズパークという町のオカボジ湖のほとりに位置するこの家族向けの観光スポットでは、年齢を問わず誰もが昔ながらのテーマパーク体験を楽しめます。スリルを求めるなら、世界最古の木製ジェットコースターの 1 つとして知られる気分爽快なザ・レジェンド（The Legend）がおすすめです。子どもたちやスリルが苦手な方たちでも大丈夫。自分の好みに合わせて気楽に楽しめる観光スポットもたくさんあります。近くにあるアイオワ五大湖を探索したり、蒸気船クイーン II 号に乗ってみたり、オカボジ・スピリット・センター（Okoboji Spirit Center）で海に関する古くて貴重な展示品を見たり。あるは、昔ながらの遊園地の乗り物に乗ったり、ひと泳ぎしたり砂浜で食事をしたりと、見どころやアクティビティが満載です。

ダイアーズビルにあるこの家族経営の農場は、史上最も象徴的な野球映画の 1 つが撮影された場所です。映画好きや野球ファンはもちろん、映画の「それをつくれば、彼が来る」という名セリフに感動した方は、このロケ地を巡るガイド付きツアーにお申し込みください。映画で実際に使用された農家や野球場、周辺のトウモロコシ畑を探索できます。夏には特定の週末にゴーストサタデーズ（Ghost Saturdays）というイベントが開催されますので、ぜひ足を運んでみてください。映画をテーマにしたイベントで、ゴーストプレイヤーズ（Ghost Players）がトウモロコシ畑に姿を現し、お祭り騒ぎで観客を楽しませてくれます。

ロバート・ジェームズ・ウォーラーが 1992 年に発表し、1995 年に映画化された小説『マディソン郡の橋（Bridges of Madison County）』が誕生するきっかけとなった実際の場所を探索しましょう。ウィンターセットの町中にある絵のように美しい 6 つの屋根付き橋は、のんびりと楽しむロードトリップにぴったり。気の向くままに橋を見て回るのはもちろん楽しいですが、橋の歴史や映画の舞台裏を知ることができるガイド付きツアーを予約するのもおすすめです。10 月には、マディソン・カウンティ・カバード・ブリッジ・フェスティバル（Madison County Covered Bridge Festival）が開催されますので、ぜひお出かけください。工芸品製作のデモンストレーションや屋台、ライブミュージックなどを楽しむことができます。ウィンターセットに滞在中は、歴史ある街の広場に立ち寄って、地元のショップやレストランをじっくりと見て回るのも良いでしょう。