ロックンロールを聴きましょう

I.M.ペイが設計を手がけたロックの殿堂（Rock & Roll Hall of Fame）は、オハイオ州クリーブランドのエリー湖（Lake Erie）の水辺にあります。これを間違えることはありません。驚きの建物内では、6 つの階を回って、エルビス・プレスリーからマイケル・ジャクソン、ガンズ・アンド・ローゼズ、ブルーノ・マーズまでさまざまなレジェンドにまつわる展示や作品を見学することができます。ロックホール（Rock Hall）の専門家がお気に入りのアーティストについて話してくれるのを聞きましょう。曲を聴いたり、珍しい映像を含む映画を見たり、コンサートを楽しんだりもできます。この親しみやすい都市にいる間に、他の博物館にもお出かけください。18 の公園を散歩するのや、ダウンタウンのバーに立ち寄ってロックをライブで聞くのもよいでしょう。

「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれたエルビス・プレスリーが他界してから 40 年以上経った今でも、彼の神秘的な雰囲気に魅せられた人々が、テネシー州メンフィスのグレースランド邸（Graceland）を訪れます。有名なジャングルルーム（Jungle Room）などの部屋がある邸宅を見て回りましょう。カスタムジェットの機内に入ることや、ピンク色のキャデラックをはじめとするプレスリーお気に入りの 20 台の車を見学することもできます。敷地内にあるエルビス・プレスリーズ・メンフィス・エンターテインメント・コンプレックス（Elvis Presley’s Memphis Entertainment Complex）で子供時代、スターにまで上り詰めた事実、残した遺産について学びましょう。450 室のリゾートホテル、ゲスト・ハウス・アット・グレースランド（Guest House at Graceland）でくつろいだら、賑やかなビールストリート（Beale Street）に出かけて、メンフィスの光景と音に触れましょう。

テキサス州オースティンは、ジャニス・ジョプリンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンといったレジェンドがキャリアをスタートさせた場所です。ここを訪れるときは、人気のエンターテインメント地区のシックスストリート（Sixth Street）は必見です。何軒ものライブハウスがあるこのナイトライフの人気スポットでは、真剣勝負のピアノバーで曲をリクエストしたり、インディーズ音楽を聴いたり、毎晩新進気鋭のミュージシャンを見つけたりできます。もっと深く知りたい場合は、オースティンの有名なフード・トラック・コートの 1 つで国際色豊かな料理を味わいましょう。バートン・スプリング・プール（Barton Springs Pool）での水泳やテキサス州会議事堂（Texas State Capitol）の見学もおすすめです。

ワシントン州シアトルにあるポップ・カルチャー・ミュージアム（Museum of Pop Culture）では、何もかもが音楽ファンと SF ファンの両方を夢中にさせます。スペースニードル（Space Needle）の近くにあるフランク・ゲーリー設計の建物内で、ジミ・ヘンドリックス、デヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナなどに関する一風変わった展示を見学しましょう。ギターギャラリー（Guitar Gallery）ではこの楽器について学びましょう。サウンドラボ（Sound Lab）では演奏技能を試すことができます。お気に入りの曲に投票し、大画面で音楽パフォーマンスを見てみましょう。この都市は、ロックのサブジャンルのグランジ発祥の地です。才能豊かなミュージシャンのサウンドを聴ける場所を見つけてください。

ギターを首にかけ、両腕を伸ばした姿のエルビス・プレスリーの銅像が、ルイジアナ州シュリーブポートの公会堂を訪れる人を歓迎してくれます。ここは、キング・オブ・ロックンロールが 1954 年にデビューした場所です。中で団体ツアーまたは個人ツアーを申し込んで、エルビス・プレスリー・アベニュー（Elvis Presley Avenue）705 番地でステージを揺り動かしたレジェンドたちの裏話を聞きましょう。ルイジアナ州北西部のレッド川（Red River）沿いの町にある 1920 年代のアールデコ様式の公会堂は、国定歴史建造物に指定されています。また、この陽気で楽しい町の文化的名所の 1 つでもあります。

2007 年以来、毎年 5 月の ３ 連休の騒々しい週末は、ヘビーロックとメタルサウンドがオハイオ州コロンバスを駆け巡ります。以前はロック・オン・ザ・レンジ（Rock on the Range）として知られたミュージックフェスティバルは、ソニック・テンプル・アート & ミュージック・フェスティバル（Sonic Temple Art & Music Festival）に形を変えました。今もマフレスタジアム（MAPFRE Stadium）で開催され、イベントのコアな部分は変わりません。フーファイターズ、システム・オブ・ア・ダウン、ジョーン・ジェット＆ザ・ブラックハーツなど、伝説的なヘッドライナーたちが新人バンドや大勢のコメディアンとプログラムを分け合います。スポークン・ワード・パフォーマンス、壁画ライブペインティング、スクリーンプリンティング、インスタレーションなども新しくラインアップに加わりました。フェスティバルの前後に、この州都での滞在を延長して、活気あふれるギャラリーやレストラン、公園を訪れてください。

1969 年に歴史が作られた美しい大地を歩いてみませんか。その年、32 組のミュージシャンが、キャッツキル山地（Catskill Mountains）にあるニューヨーク州ベセルの酪農場を会場としたウッドストック・ミュージック・フェスティバル（Woodstock Music Festival）でパフォーマンスを繰り広げました。博物館を見学して、1960 年代の平和運動への熱中ぶりと、400,000 人以上が参加した 3 日間のフェスティバルがどのように世代を交代させたかを探りましょう。現在は、ロジャー・ダルトリー、ポイズン、ピーター・フランプトンなどのロックンロール界の大物だけでなく、新進のスターも見ることができます。円形劇場のパビリオンステージ（Pavilion Stage）では、15,000 人の観衆と一緒にパフォーマンスを鑑賞できます。屋内に 440 席のイベントギャラリー（Event Gallery）もあります。キャッツキル山地一帯では、素晴らしいベッド・アンド・ブレックファストを見つけることができます。

ロックンロールが最優先されているのが、ミシガン州デトロイトの歴史地区コークタウン（Corktown）にある PJ’s ラガーハウス（PJ’s Lager House）です。結局のところ、このライブスポットのモットーは「大音量で人生を送る」ことです。ほぼ毎晩、大物アーティストと才能あふれる新人の両方の演奏を手頃な料金で聴くことができます。音楽を聴きながら、パブ料理でお腹を満たし、地元や世界各地のビールでのどの渇きを癒しましょう。禁酒法が終わった 1933 年からビアガーデンとして営業していた 1914 年築の建物で、周囲の環境を楽しみましょう。この場所は、ヒップホップ、テクノ、モータウンでも評判の高いデトロイトのミュージックシーンを楽しむ入り口となります。