Skip to main content
トールの井戸
1 / 1
  • 州:
    オレゴン州

オレゴン州の海岸には、海水を飲み込んでいるように見える天然の穴があります。

パーペチュア岬(Cape Perpetua)に近いオレゴン州の海岸の端にある、ぽっかりと開いた一見底なしの吸い込み穴は、絶え間なく流れ込んでくる周囲の海水を飲み込んでしまいます。自然の驚異として知られるトールの井戸(Thor’s Well)には実際は底がありますが、それでも非常に危険です。

太平洋沿岸の排水パイプとしても知られるこの井戸は、実際には岩礁に開いた穴ですが、海水を排水しようとしているようにしか見えません。複数の研究者によると、この井戸はもともと波によって掘られた海の洞窟で、その後屋根の部分が崩壊して底と上部に穴が開き、そこから海水が噴き出しているのではないかということです。巨大な穴の深さはほんの 6 メートル程度のようですが、それでも迫力のある光景を生み出しています。

一番見応えがあるのは満潮時、または水が岩礁や水の通り道に荒々しく打ち寄せて穴の中に入っていく嵐のときです。このような突然の豪雨の間は、何も知らずに訪れた観光客が大きな渦巻きに飲み込まれてしまう危険があります。そのようなリスクがあっても、激しい性質の神の名を冠した荒々しい水の動きを見ようと、この魅惑的な泉を訪れるカメラマンや自然愛好家は後を絶ちません。トールの井戸を訪れるのに一番良いタイミングは満潮の 1 時間前で、水がない状態を見てから、水が満ちていく様子を観察することができます。

旅行の前に知っておきたいこと

オレゴン州のクックの裂け目(Cook’s Chasm)にあるパーペチュア岬ビジターセンター(Cape Perpetua Visitor Center)のすぐ南です。高速道路 101 号線の西側に車を停めると、下に井戸が見えます。

旅行サイト『アトラスオブスキュラ』(Atlas Obscura)による書き下ろし記事です。

関連トピック:

さらに調べる