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ジョージ・ワシントンの像
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  • 州:
    マサチューセッツ州

ボストンで歴史を発見

フランス人のシンガーソングライター、レティシア・シェリフは、アメリカの音楽の歴史と文化を巡る旅をしています。彼女は、かつて「アメリカのアテネ」と呼ばれたボストンに立ち寄り、この町の深い文化と知性ある伝統に触れました。

「この町は美とアメリカの歴史に満ちています」とレティシアは言います。「ダウンタウンを散歩していると、アメリカ革命の発祥の地ならではの精神を感じることができます。」

マサチューセッツ州ボストンの豊かな文化のおかげで、旅行者は「ここでどうやって時間を過ごそうか?」という嬉しいジレンマに遭遇します。町に無数にある史跡を訪ねたり、本格的なクラムチャウダーを探して通りを歩き回ったり、ボストンコモン(Boston Common)の木々の色を鑑賞したりするなど、いろいろな過ごし方がありますが、この町には誰でも何かしら楽しめるものがあります。

「素晴らしい史跡と景色、魅力的なライブミュージック、ニューイングランド料理が楽しめる、アメリカの歴史が詰まった町であることを実感しました。私はあくまでボストンの魅力の表面をなぞったにすぎないのですが」とレティシアは付け加えました。

ボストンのモニュメント
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フリーダムトレイルを散策

アメリカ有数の最古の都市であり、アメリカ革命の発祥の地でもあるボストンには、国にとって重要な史跡が数多くあります。数世紀の歴史を学ぶには、ボストン・フリーダム・トレイル(Boston Freedom Trail)を歩くのがベストです。4 キロメートルの赤レンガの線を辿るだけで、市内の 16 の重要な史跡を巡ることができます。このトレイルには毎年 400 万人以上が訪れます。

トレイルは、市中心部にある 1 万 2 千年の歴史を物語るスポット、ボストンコモンからスタートします。トレイルに沿って進んでいくと、博物館、集会所、墓地、公園など、17~19 世紀のボストンのランドマークの数々を観光できます。

ボストン・フリーダム・トレイル
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海の上に建設された都市

ボストンは堅実で旧世界の魅力に満ちたイメージがあるので、水辺を埋め立てて作られた町だということをついつい忘れてしまいます。ボストンが設立された当時は、現在の町の 3 分の 2 の土地は存在していませんでした。「トリマウンテン(tri-mountain)」の名で知られるボストンの 3 つの丘から削り取った土を潮汐地帯に埋めることによって、土地を作りました。

このプロジェクトの規模を理解するには、バックベイ(Back Bay)地区を訪れる必要があります。この地区は保存状態のよいブラウンストーンの建物で知られており、時代を超えた繁栄のオーラを感じさせます。ただし、19 世紀半ばまでは、この一帯には家は全くなく、依然として干満のある湾でした。

この町の水との密接な繋がりを体感したい方は、ボストン・ダック・ツアー(Boston Duck Tour)に参加したり、チャールズ・レガッタ(Charles Regatta)を観戦したり、ホエールウォッチングに出かけたりしましょう。

バックベイのブラウンストーンの建物
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マサチューセッツ州ボストンで人気の必見スポット

ここでは、文化的名所から一流のグルメまで、レティシアがおすすめするボストンとその周辺の見所やアクティビティをご紹介します。

  1. ボストンで豊かな歴史を学ぶのに最もよい方法は、フリーダムトレイルのガイド付きツアーに参加することです。熱心で知識豊富な専門家が、歴史上の人物の衣装を身につけ、彼らの特徴を再現しながら案内をしてくれます。革命の歴史を巡るツアーに加え、「アフリカン・アメリカン・パトリオッツ(African-American Patriots)」ツアーから、「レボリューショナリー・ウイメン(Revolutionary Women)」ツアー、「ヒストリック・パブ・クロール」ツアーに至るまで、テーマ別ツアーも多数実施されています。
  2. レティシアは、伝統的なロブスターロールの「本格的なニューイングランドの味」を味わいました。ロブスターの身を熱いパンで挟んだサンドイッチは、このエリアで生まれた人気料理で、夏のメニューには欠かせません。ロブスターを味わえる店は市内に数百軒ありますが、レティシアはボストンのウォーターフロントにある創業 1950 年の人気の家族経営の店「ザ・ヤンキー・ロブスター・ロール・カンパニー(The Yankee Lobster Roll Co.)」を訪れました。
  3. 木造船殻で 3 本マストのヘビーフリゲート船、USS コンスティチューション(USS Constitution)は、バルバリア海賊からアメリカの船舶を守ることを目的に設計された船艦の 1 つで、1797 年 10 月 21 日に進水しました。1812 年に始まった米英戦争中に、多数の商船を拿捕し、英国の 5 隻の戦艦を破り、HMS ゲリエールとの戦いによりニックネームを得ました。USS コンスティチューションは 1855 年まで実戦に参加し、訓練用船としての役割を経た後、展示されるようになりました。「オールドアイアンサイズ(Old Ironsides)」の愛称で知られる USS コンスティチューションは、ボストンで最も貴重な史跡であり、世界最古の渡航可能な就役海軍艦艇です。
  4. ボストンは軽いショッピングにぴったりです。まずはニューベリーストリート(Newbury Street)を訪れてみるとよいでしょう。8 ブロックから成り、ファッション店、コーヒーショップ、レストラン、ブティックなどあらゆる店が所狭しと並んでいます。19 世紀半ばまでは、ニューベリーストリートも水の下でした。1882 年に高級住宅地区の一部として出現し、以来少しずつコスモポリタンなショッピング街へと進化していきました。
  5. 厳密に言えばボストン市内ではありませんが、マーサズヴィニヤード島(Martha’s Vineyard)はボストンから日帰り圏内にあります。ケープコッド(Cape Cod)の南に位置するこの島は、260 平方キロメートルの面積を有する避暑地です。島内の素晴らしいレストランをチェックしたり、ボートをチャーターしたり、美しいビーチの 1 つで日光浴をしたり、休暇の雰囲気を味わったりと、思い思いに過ごすことができます。
ボストン定番の革命の歴史ツアー
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旅のサウンドトラック

ボストンの旅のお供にぴったりの、地元にインスピレーションを受けたサウンドトラックを集めてみました。

  • ボストンで結成されたエアロスミスの「闇夜のヘヴィ・ロック(Toy’s in the Attic」(1975)
  • ボストン生まれのドナ・サマーの1979 年のヒット曲「華麗なる誘惑(Bad Girls)」でディスコ音楽を楽しみましょう。
  • ジェームス・テイラーの「スウィート・ベイビー・ジェームス(Sweet Baby James)」(1970)。ジェームス・テイラーは、ビートルズが設立したアップルレコードと契約した最初の非英国人でした。
  • ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックはボストンで結成され、「ハンギン・タフ(Hangin’ Tough)」(1988)で瞬く間にヒットしました。
  • 1992 年にリリースされた「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ(It’s a Shame About Ray)」は、ボストンで結成されたバンド、レモンヘッズの楽曲です。
  • ジョーン・バエズはベルモントに住んでいた頃にキャリアをスタートさせました。おすすめは「ジョーン・バエズ(Joan Baez)」です(1960)。
マサチューセッツ州会議事堂と噴水
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