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- モンタナ州
グレイシャー国立公園の山腹を貫く、冒険物語の舞台のような険しいトンネルです。
絵のように美しいグレイシャー国立公園にあるターミガントンネル(Ptarmigan Tunnel)は、観光客や馬に乗る人に周辺の素晴らしい大自然の景色をさらに堪能してもらうために 1930 年に造られました。現在、このトンネルの本道は地下の王国へとつながる本物の入り口として残っています。
全長約 60 メートルのこのトンネルは、2 台のスチール製削岩機によって、双方が途中で接触しそうになるまでトンネルの両側から掘削して造られました。壊滅的な衝突のリスクを回避するため、この作業には岩を突破するダイナマイトの爆発力が用いられました。完成したトンネルは、ターミガンウォール(Ptarmigan Wall)として知られる天然の防壁を貫いています。トンネルの内部は、その周囲に姿を現しているごつごつした岩だらけです。
1975 年には鋭角のスチールドアがトンネルの両端に設置され、トンネルを訪れる旅行者は驚くほど要塞の雰囲気を味わえるようになりました。追加された防御設備にもかかわらず、トンネルは今でもグレイシャーのハイキングトレイルの中で人気スポットになっており、そのドアは 1 年の大半で開かれています。
旅行の前に知っておきたいこと
トンネルはグレイシャー湖(Glacier Lake)とスイフトカレント・モーター・イン(Swiftcurrent Motor Inn)を過ぎたところにあります。グレイシャーの有名なハイキングスポット、アイスバーグ湖(Iceberg Lake)とターミガン湖(Ptarmigan Lake)へのトレイルの出発点から、トンネルまでは約 7 キロメートルです。
旅行サイト『アトラスオブスキュラ』(Atlas Obscura)に掲載された書き下ろし記事です。