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兄弟愛の街、アメリカのかつての首都、フィリーチーズステーキ、ベンジャミン・フランクリン、ロッキー・バルボアの故郷フィラデルフィア。その魅力はこれだけに留まりません。
「フィリー」の愛称で親しまれるフィラデルフィアは、アメリカ 6 番目の大都市です。ニューヨーク市から 1 時間半、ワシントン D.C. から 2 時間半のところに位置しています。ショッピング、食事、歴史、芸術を楽しめる素晴らしい街として有名です。足で楽しむ街としてアメリカで常に上位にランクインしているだけあって、フィラデルフィアの街歩きはとても簡単です。
民主主義を育てた街、歴史の象徴
フィラデルフィアでは、どの場所も徒歩で訪れることができます。手始めにインディペンデンス国立歴史公園(Independence National Historical Park)を訪れてみましょう。アメリカの民主主義について習ったことはすべて、ここに集約されています。ユネスコ世界遺産に登録された独立記念館(Independence Hall)をはじめとする史跡があり、フィラデルフィアそして国で有数の名所として知られています。1776 年に独立宣言がなされた場所でもあります。
すぐそばには自由の鐘(Liberty Bell)があり、こちらもフィラデルフィア有数の名所です。市内そして国内最大の民主主義の象徴です。さらに国民の意思を反映しているのが、その入場料。なんと無料なのです!
映画から抜け出したような光景
フィラデルフィアは昔から歌のテーマになり、ハリウッド映画の撮影も行われてきました。街の観光では、見どころのひとつであるロッキーステップ(The Rocky Steps)に立ち寄りましょう。ヘッドホンを付け、『ロッキー』映画のテーマ曲を流し、他の旅行者たちと同じように、フィラデルフィア美術館(Philadelphia Museum of Art)に向かう 72 段の階段を駆け上がってみてはいかがですか。両腕を頭上に掲げて拳を突き上げる、お決まりのポーズを忘れないでくださいね。一息つく間に、フィラデルフィアのすばらしい景色を堪能しましょう。
活気のあるアートシーン
ロッキーステップからフィラデルフィア美術館の中に入ります。200 を超えるギャラリーには、世界中から集められた展示物が 240,000 点以上収蔵されています。古典的な絵画からストリートアートまで、フィラデルフィアは芸術を愛し、実践する人々を魅了する芸術の中心地です。
この美術館を後にして、ミュージアム・マイル(Museum Mile)沿いに徒歩で 10 分ほど行ったところにあるバーンズ財団(The Barnes Foundation)の美術館に行きましょう。ここは、初期のポスト印象派の絵画を集めた民間の美術館の中では、質、規模ともに世界最高峰の美術館として知られています。ピカソやマティス、ルノワールをはじめとする多くの著名芸術家の作品が所蔵されています。
フィリーの芸術は美術館だけではありません。4,000 点以上の壁画が街のいたるところで見られます。ストリートアートは、フィラデルフィア市壁画アート(Mural Arts Philadelphia)の公式支援も受けています。絵の歴史を詳しく知りたいという人は、ツアーガイドと一緒に回るのがおすすめです。好みに合わせてツアーを企画してもらえます。
ショッピングの計画
フィリーは、『コンデナスト・トラベラー(Condé Nast Traveler)』誌より、世界で最もショッピングが楽しめる都市の第 2 位に選ばれました。大都市らしく、ショッピングが楽しめる素敵なスポットにあふれていますが、さらに、服や靴が免税であるのも大きな理由でしょう。ダウンタウンにいる間に、センチュリー 21(Century 21)まで足を延ばしましょう。最大 65 パーセントの値引きがあり、ゆっくり過ごすには最適なところです。人気のブランドが数多く入っているアメリカ最大のデパートメントチェーン店メイシーズ(Macy’s)も必見です。外国人客には 10 パーセントの値引きがあります。メイシーズ・センター・シティ(Macy's Center City)は美しい歴史あるワナメイカービル(Wanamaker Building)の中にあります。現役で活躍する世界最大のパイプオルガンがあるので、買い物をしながら、貴重な音色を楽しむことができます。
さまざまな飲食店
お腹が空いてきたら、レディング・ターミナル・マーケット(Reading Terminal Market)へ。メイシーズから数分の場所にあります。現在も営業中のものではアメリカで最も長い歴史をもつ屋内ファーマーズマーケットで、出店数の多さもさることながら、定番料理の充実度も圧倒的です。80 店以上あるので、選ぶのに困るほどです。ダウン・ホーム・ダイナー(Down Home Diner)では、おいしい朝食が食べられます。
リッテンハウススクエア(Rittenhouse Square)に向かい、ブランケットを敷いてピクニックを楽しんではいかがですか。この広場には地元の人、旅行者、ストリートパフォーマー、エンタティナーが大勢います。ここから通りを渡り、スティーブン・スター(Stephen Starr)が経営するパークレストラン(Parc Restaurant)のオープンエアの席に陣取るか、あるいはコンチネンタルミッドタウン(Continental Midtown)まで足を向けましょう。
兄弟愛の街
フィラデルフィアが際立っているのは、人々がここをとても愛していることです。どこに行っても必ずフレンドリーな人々に出会うでしょう。そんな人が集う場所が、インディペンデンス・ビア・ガーデン(Independence Beer Garden)です。インディペンデンス国立歴史公園(Independence National Historical Park)の隣にあります。友だちを同伴して、ここで地元の人と交流しましょう。
フィラデルフィアには、たくさんの観光スポットがあり、多くの見どころがあります。ソネスタ・フィラデルフィア・ダウンタウン・ホテル(Sonesta Philadelphia Downtown Hotel)のような豪華な宿泊先も利用できます。フィラデルフィアを訪れると、歩行者に配慮した歩道、通りに面した美しいカフェ、有名な文化的アトラクションといった驚きと楽しさに出会えます。