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ナショナル・キャピトル・コラム
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  • 州:
    ワシントン D.C.

アメリカ国会議事堂(United States Capitol)に以前使われていた柱は今も残っています。

1828 年からアメリカ国会議事堂の東側柱廊を支えていた砂岩の柱は、1958 年に新しい大理石の柱と交換されました。古い柱の扱いに困ったアメリカ政府は、これらの柱を 1984 年まで保管していました。その年に農務省と民間の寄付者によって、柱を国立樹木園(National Arboretum)に展示する手配が行われました。

1829 年のアンドリュー・ジャクソン、1861 年のアブラハム・リンカーンの大統領就任式の際には頭上に高くそびえていたコリント式の柱は、現在は空気以外に支えるものもなく、荒涼とした広い草原に配置されています。柱の状態は現在も完璧なのに、柱はなぜ取り外されたのでしょうか。柱の完成から数十年が経ち、1864 年に国会議事堂の鉄製ドームが完成したとき、設計計画で想定していたよりも大きなドームができ上がっていました。国会議事堂の東側への追加の建設では、大きなドームの不均衡な見た目を最小限に抑えることを目的として、凝った装飾が施された砂岩の柱が取り外されることになったのです。

旅行の前に知っておきたいこと

樹木園はワシントン D.C. の北東部にあります。国会議事堂からの距離は 3.5 キロメートルです。西側はブレイデンズバーグロード(Bladensburg Road)、北側はニューヨークアベニュー(New York Ave.)、南側は M ストリート(M St.)に隣接しています。観光客用の入り口はニューヨークアベニューとR ストリート(R St.)にあります。

旅行サイト『アトラスオブスキュラ』(Atlas Obscura)に掲載された書き下ろし記事です。

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