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マウントフッドとコロンビア川渓谷では、美しい景色の向こうに広がる物語に出会えます。
滝、渓谷、川、山々、ドラマチックな景観。自然の驚異で知られるオレゴン州のマウントフッドとコロンビア川渓谷地域は、絵のようなシーンであふれています。さらに、驚異的な地形の他にも素晴らしいものが盛りだくさん。この地域には、歴史と文化の確かなシーンがあります。北西部の太平洋沿岸の中でも特別な場所なのは、素晴らしい人々と魅力的なスポットのおかげです。
開拓者の足跡をたどりましょう
ここでは、かつてのオレゴン州を、当時のまま感じらます。カスケード山脈をぬってコロンビア川が流れる町、ザ・ダレスから開拓者たちの足跡をたどりましょう。この場所は、オレゴントレイル(Oregon Trail)をたどる移民たちが大きな決断に迫られた所です。コロンビア川(Columbia River)をいかだで下る危険を選ぶか、マウントフッドの南側を山越えする陸路ルート、はるか遠回りとなるバーロウロード(Barlow Road)を行くかの分岐点でした。オレゴントレイルの終わりには、最終の料金所だったウエスト・バーロウ・トールゲート(West Barlow Tollgate)のレプリカが立っています。次は、イーグルクリークにある259 ヘクタールの農場、フィリップ・フォスター・ファーム(Philip Foster Farm)へ。多くの開拓者たちが、旅の途中、避難場所を求めてここに立ち寄りました。現在では、お店、鍛冶屋、穀物倉庫、住居小屋を見学できます。カウンティストア(Country Store)に立ち寄るのもお忘れなく。衣類、おもちゃ、ゲーム、キャンディ、地元の技術や伝統を紹介する手作りの品々が揃っています。
マウントフッドに近い、ロードデンドロンのバーロウ・ロード・トールゲート煌めく星

文化遺産
このあたりの川には、ベニザケ、チョウザメ、サーモンが豊富にいます。コロンビア川が、捕れたての魚という恵みをもたらしてくれます。あまり知られていないかもしれませんが、伝統的なアメリカ先住民の釣りのスポットやテクニックは、今日でも魚を捕るために使われています。この手法は川沿いの町、カスケードロックスのブリガム・フィッシュ・マーケット(Brigham Fish Market)でも歓迎しています。ブリガム・フィッシュ・マーケットは、新鮮な魚や地元の美味を楽しめるおすすめスポット。この地域の歴史と遺産については、ザ・ダレスのコロンビア渓谷ディスカバリーセンター&ミュージアムで、詳しく分かります。かご細工品をはじめ、1 万年にわたるアメリカ先住民の文化と自然史が見られます。精巧なデザインの工芸品が 80 以上も展示されています。
カスケードロックスのブリガム・フィッシュ・マーケットに並ぶ新鮮な魚たち

渓谷のアーティストたち
マウントフッドとコロンビア川渓谷が、アーティストに魔法をかけました。このインスピレーションを是非ご体験ください。まずはカスケード・ロックスにある、ブロンズ彫刻家ヘザー・ソダーバーグ・グリーンのスタジオを見学してみませんか。ポート・オブ・カスケード・ロックス(Port of Cascade Locks)のアート・イン・ザ・パーク(Art in the Park)で、ソダーバーグの堂々たる彫像「サカガウィア、ポンピおよびシーマン(Sacagawea, Pompi and Seaman)」などのインスタレーションを見るのもおすすめです。トラウトデールのキャズウェルギャラリー(Caswell Gallery)は、ブロンズ彫刻家リップ・キャズウェルにちなんだギャラリー。ブロンズ作品や絵画を見ることができます。他の太平洋沿岸北西部のアーティストたちの作品も楽しめます。また、毎年 4 月に行われる「渓谷アーティスト・オープン・スタジオ・ツアー(Gorge Artists Open Studio Tour)」は見逃せないイベント。アートスタジオを見学して、アーティストたちに会い、制作のプロセスとインスピレーションについて詳しく学びながら、作品を鑑賞できます。
ヘザー・ソーダーバーグ・グリーン作の魅惑的なブロンズ彫刻「サカガウィア」

ティンバーラインロッジのアートと彫刻
ティンバーラインロッジ(Timberline Lodge)以上にこの地域を象徴する建物は、おそらくないでしょう。マウントフッドの山麓、魅惑的な高山の森の中にたたずむ人目を引く国の歴史的建造物で、高さは 1,817 メートルです。フォレストサービスの建築士ウィリアム I. ターナーが設計し、地域の素材を数多く使って建てられたこのロッジは、「カスケード建築」の一例とされています。屋根のラインはマウントフッドの頂上を模しています。現在も、その本来の目的であるスキーロッジとして使用されていますが、1 階やメインロビー、中 2 階を歩くと、地元のアーティストや職人によるデザインや家具が見られます。この建物は当初、1930 年代に「WPA 連邦美術計画」の一環として資金提供されたものです。スキーをする方もしない方も、楽しめる場所です。ガバメントキャンプのカスケード・センター・フォー・アート&クラフト(Cascadia Center for Arts & Crafts)にも、足を運んでみてください。WPA 時代やティンバーラインロッジ(Timberline Lodge)建設時に使用されていた伝統工芸品について学べるほか、教室やワークショップを体験できます。
ティンバーラインロッジのロビーにある素晴らしい暖炉は理想的な集いのスポット

アクセス方法
ポートランド国際空港に付いたら、レンタカーを借りてマウントフッドエリアまで 127 キロメートルドライブしましょう。

その他の周辺情報
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旅行先
フッド山

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