- 州:
- ミズーリ州
緑と水の見事な眺望を誇るミズーリ州。
自然美の中でのアウトドアだけでなく、歴史、文化、食と、様々なアクティビティが楽しめるこの素敵な大地を、アメリカのマザーロード、ルート66が横切ります。歴史情緒溢れるスポットで人々を魅了するこのルートを辿って、憧れのロードトリップの旅に出かけてみました。
レッドオークII: 1930年代にタイムスリップ
まず、ミズーリ州の南西から車を走らせると、まるでタイムスリップしたのかと目を疑うような、何やら時代が遡った田舎街に突入します。スーパー、ガソリンスタンド、教会、ダイナー、墓場などがひっそりと旅人を迎えるこの街は、実は、カーセージ市のレッドオーク と呼ばれる、1930年代の街のレプリカでした。よくある歴史スポットのアトラクションと違って、入場料も、ツアーガイドもないこのレッドオーク は、ただぶらぶらとさまよいながら、歴史をまさに肌で体験できる場所。ノスタルジックな気分になるとともに、村のチャーミングさに微笑みが溢れるスポットです。
30年代にタイムスリップ、レッドオークII
ラッキーJステーキハウス&アリーナと伝説のモーテル
カーセージ市での夕食には、ラッキーアリーナに出かけてみました。シンプルな外観のその店の中に入ると、内装はまるで風情のある田舎のログハウス。ここでは、頬がとろけるほど美味しいステーキがご馳走になれる他、なんと、生のロデオショーが食事をしながら鑑賞できます。こんな体験、他ではなかなかできませんよね?まさに本場のアメリカ体験でした。ここでのお泊りは、伝説の俳優、クラーク・ゲーブルがミズーリ訪問中に滞在したと言われている、ブーツコートモーテルへ是非どうぞ。このモーテルには1940年代の当時の味がそのまま残されています。部屋にはテレビがなく、アンティークなラジオからは昔の音楽が流れ、雰囲気を盛り上げてくれます。まさに時代が遡った気分でした。
クラーク・ゲーブルも滞在、ブーツコートモーテル
野外ムービーナイト
翌晩は、66ドライブインシアターに立ち寄って見ました。そう、ここはなんとも懐かしい、自分の車の中から映画観賞ができるシアターです。映画チケットも、カーニバルのチケットを思わせるレトロ調なものでした。
ミズーリ州の66ドライブインシアターで野外ムービーナイト
セントルイス: 名所の魅力と食
ゲートウェイアーチに迎えられて、ミズーリ州の最東端、ルートの最終地点のセントルイスに到着。ミシシッピ川の水面に映るスカイスクレイパーの夜景の綺麗なこの街には、アンハイザー・ブッシュ・ブルワリーや国立ブルース博物館などの、観光名所が数多くありますが、グルメな食でもその名が知られています。私はケイジャン料理のブロードウェイオイスターバーに立ち寄ってみました。ライブミュージックを聴きながら美味しいお料理が楽しめ、大変満足な夜となりました。他に、80年以上もの間ルート66の旅人に好まれてきたアイスクリーム屋、テッドドリューズ・フローズンカスタードも絶対立ち寄りたいスポットです。また、自然好きにお勧めのスポットは、セントルイスの郊外のルート66州立公園。この平方キロメートルもの広大な自然公園で、川沿いをのんびりお散歩もいいですね。
アメリカの古き良き時代を伝えてくれるルート66。今回のミズーリ州の旅は「真のアメリカ」を肌で感じることのできた素敵な旅となりました。