地元のミュージシャンが教える、ミネソタ州ミネアポリスの巡りかた

荷物はヘウィングホテル（Hewing Hotel）、あるいはフォシェイタワー（Foshay Tower）の「W」に預けましょう。ラークによると「お化けが出るっていう噂があるんですよ！」。フォシェイタワーはワシントン記念塔（Washington Monument）をモデルにした高層建築で、ダウンタウンの中心部に位置し、おしゃれなレストランやお店が数多く入っています。

ダウンタウン・イースト（Downtown East）、ボヘミアン・フラッツ（Bohemian Flats）の西側にあるノーザン・コーヒーワークス（Northern Coffeeworks）で、素晴らしい食事やコーヒー、おしゃれな雰囲気を味わいながら、1 日の始まりを過ごしましょう。「ラテも、卵に浸して温かいトーストの上に乗せたベーコンもすごくおいしいんですよ」。ノーザン・コーヒーワークスでは、環境にやさしい原材料を使用したメニューと、地元の自然を模した明るいオープンスペースを提供しています。

「インスタグラムでみんなの注目を集めるなら、ダウンタウンにあるボブ・ディランの壁画（Bob Dylan Mural）や、ローリー・ヒル（Lowry Hill）の中心部にあるウォーカー彫刻庭園（Walker Sculpture Garden）がおすすめです」。ロックの神様や、バラ園の中に点在する金属の彫刻を楽しめない人はいないはず。ブラジル人アーティスト、エドゥアルド・コブラが、高さ 18メートル、幅 46メートルにおよぶ壁画をディランの出身地であるミネアポリスで制作しました。

ミシシッピ川（Mississippi River）沿いのダウンタウン・イーストにあるミル・シティ・ファーマーズマーケット（Mill City Farmers’ Market）では、地元で採れた野菜や自家製の軽食を購入することができます。タンギー・コールラビとパン・オー・グラン？ぜひいただきましょう。

1 日の終わりには、セント・アンソニー・メイン（St. Anthony Main）でハッピーアワーのカクテルを飲みつつ、生き生きとした自然に囲まれた美しい街の景色を楽しみましょう。有名なストーン・アーチ・ブリッジ（Stone Arch Bridge）のそばには、数多くの劇場、レストラン、アウトドア・スペースをはじめとして、見て、味わって、楽しめるものがたっぷりと揃っています。

「どこへ行ってもいろんな人に出会いますよ」とレディ・ラークは言います。特にミネアポリス北東部のブルワリーであればなおさらです。ゲートウェイ地区（Gateway District）のクロックワークス・ブルーイング（Clockwerk’s Brewing）から、ミシシッピ川の向こう側、ベルトラミ（Beltrami）エリアのバウハウス・ブルー・ラボ（Bauhaus Brew Labs）まで、地ビールやサイダーを味わえる場所には事欠きません。

ノースイースト・アーツ地区（Northeast Arts District）のヤング・ジョニ（Young Joni）では、かまどで焼いたピザと韓国風の料理が楽しめます。隠れ家的なバック・バー（Back Bar）もチェックしてみてください。このスタイリッシュなスポットでは、クラフトカクテルをかたむけながら人間観察も楽しめます。

ファースト・アベニュー（First Avenue）へ、深夜のライブショーを見に行きましょう。「ミネアポリスの音楽の中心地です」と、歌手であるレディ・ラークは言います。「映画『パープル・レイン』のロケ地としても有名ですね」。ファースト・アベニューは小さなアール・デコ様式の建物で、全体が黒く塗られ、白い星で覆われています。ダウンタウンの高層建築のすぐ下にあるので、比較的簡単に見つけられるでしょう。

夜の終わりには、ミネアポリスの中心からダウンタウンの西側に向けて、12 ブロックにわたって延びるニコレット・モール（Nicollet Mall）をそぞろ歩き、驚きでいっぱいのミネアポリスの 1 日を締めくくりましょう。