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ルイジアナ州の先住民とアカディア人を称える博物館や遺跡、文化センターを探索
ルイジアナ州南東部は、特にその多様な文化体験でよく知られています。ジャズ発祥の地であり、マルディグラの祝祭の人気スポットであり、多くの重要な歴史的イベントの開催地でもあります。ルイジアナ州の文化的なタペストリーの中には、数千年前にさかのぼるあまり知られていない物語もあります。ルイジアナ州のいたるところにあるこれらの史跡で、ネイティブアメリカンとアカディア人の歴史を深く掘り下げてみましょう。
世界遺産のポヴァティポイント
研究者たちは、ポヴァティポイント(Poverty Point)の 3,400 年前の土塁の全貌を未だ発掘していますが、このユネスコの世界遺産(UNESCO World Heritage)の史跡は、5,000 人近くの住民が暮らす、賑やかな商業と文化の中心地であったと考えられています。今日では、風光明媚なハイキングコースに沿って、5 つの巨大な半円形の土塁を探索することができます。敷地内の博物館では、この地域で発掘された人工物を展示し、この史跡の歴史とここに住んでいたアメリカ先住民について、現在わかっていることを説明しています。ポヴァティポイントは、ニューオーリンズから北に約 4 時間、ミシシッピ州とルイジアナ州の州境近くにあるパイオニアという町にあります。
パイオニア近郊にある世界遺産のポヴァティポイントにある古代の土塁

アカディアン文化センター
ルイジアナ州のアカディア人は、1600 年代に現在のカナダのノバスコシア州にあったアカディーのフランス植民地に入植したフランス人農民の子孫です。1700 年代後半の政情不安のために植民地から追放された後、多くのアカディア人はルイジアナ州南部に居留地を設立しました。その独特な生活様式は、ルイジアナ州のケイジャン文化の基盤であり、同州のアートや食べ物、音楽に計り知れない影響を及ぼしてきました。ジャンラフィット国立歴史公園 & 保護区(Jean Lafitte National Historical Park & Preserve)では、これらの強靭な人々の物語を伝えています。アカディアン文化センター(Acadian Cultural Center)に立ち寄って、レンジャーによる解説や映画、イベント、さらにアチャファラヤ盆地(Atchafalaya Basin)の地元の音楽や物語、ダンス、食の伝統に焦点を当てた展示など、ルイジアナ州の歴史を多彩な側面から学ぶことができます。ルイジアナ州の本格的なケイジャン文化や食べ物、音楽を体験するのに必見の街、ラファイエットの公園や中心部を訪れましょう。ラファイエットは、ニューオーリンズから西に約 2 時間半の位置にあります。
ラファイエットにあるアカディアン文化センターでのマルチメディア展示

キサッチー・ナショナル・フォレスト
ルイジアナ州唯一のナショナルフォレストはカド連合(Caddo Confederacy)のキチャイインディアンの部族に因んで名付けられており、この部族は自らを「キサッチー」と呼んでいました。この森林で研究者たちは、12,000 年もの昔にこの地で生活していた、あるいは時間を過ごしていた遊牧民族の遺物を何千点も発掘してきました。野生動物ウォッチングやハイキング、マウンテンバイクに理想的な松の原生林に覆われたなだらかな丘陵を散策しながら、あるいはキサッチーバイユー(Kisatchie Bayou)沿いをパドルで漕いだりしながら、これらの古代人の足跡をたどってみましょう。ロングリーフ・トレイル・バイウェイ(Longleaf Trail Byway)が公園内を通り、メサやビュート、砂岩層など、ルイジアナ州で最も驚くべき地形を見るのに都合がよいバイウェイとなっています。キサッチー・ナショナル・フォレスト(Kitsatchie National Forest)は、州の中央部、アレクサンドリアとパインビルの近くにあり、ニューオーリンズから北へ約 4 時間です。
アレクサンドリア近郊のキサッチー・ナショナル・フォレストで楽しむカヤック

注目すべき博物館
ルイジアナ州の博物館の多くは、州内の多様な先住民の工芸品や生活様式を保存することに尽力しています。チティマシャ族(Chitimacha Tribe)は、ルイジアナ州で唯一のネイティブアメリカンの部族で、現在も当初の故郷の一部を占めており、部族が運営するチティマシャ博物館(Chitimacha Museum)では、自らの慣習と歴史を紹介しています。チャレントンの町にあり、小さいながらも魅力的なこの博物館では、工芸品や衣類、部族の最も有名な文化的伝統である、リバーケーンを使った籠細工を何世紀にもわたって保存しています。アレクサンドリア郊外にあるチュニカビロキシ博物館(Tunica-Biloxi Museum)では、1980 年代にルイジアナ州のチュニカビロキシ族に返還された、ネイティブアメリカンとヨーロッパ人との交易品や工芸品など、幅広い貴重品「チュニカの宝物」が展示されています。シュリーブポートを訪れ、1939 年に完成したアールデコ様式のランドマーク、ルイジアナ州立展示博物館(Louisiana State Exhibit Museum)を見学しましょう。ポヴァティポイントとカド連合に焦点を当てたコレクションと展示品のあるこの博物館は、ルイジアナ州の豊かな文化遺産を巡る旅の見識を深めるのに最適な立ち寄り先です。
シュリーブポートのルイジアナ州立博物館に展示されているルイジアナ州の歴史に関わる文化遺物

Getting There
空路でルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港(MSY)に到着します。レンタカーを借りると、自分のペースでこれらの史跡を訪れることができます。
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