好奇心を刺激するアリゾナ州ルート 66 の旅

キングマンは、ルート 66 の活気で脈動する街です。まずはキングマンの歴史あるパワーハウス（Powerhouse）に立ち寄って、アリゾナルート 66 博物館（Arizona Route 66 Museum）で「マザーロード」と呼ばれるこの道路について学びましょう。展示物を見ながら館内を進みつつ、走行する模型列車にもご注目ください。等身大のジオラマや鮮やかな壁画を見学すれば、かつては質素な馬車道だった道路がアメリカを象徴するハイウェイへと変わっていった、ルート 66 の歴史の跡をたどることができます。また、隣接するルート 66 電気自動車博物館（Route 66 Electric Vehicle Museum）にも入場できます。グリーンテクノロジーの進化を紹介する電気自動車、オートバイ、レーシングカーなど見応えのあるコレクションをぜひ見学してください。アリゾナ州の壮大なロードトリップを続ける前に、館内のギフトショップでルート 66 の記念品を探しましょう。

フラッグスタッフは、ルート 66 沿いに位置する宇宙とカルチャーの天国です。ローウェル天文台では、1930 年に初めて天文学者が冥王星を発見したまさにその場所に立つことができます。高性能な望遠鏡を覗きながら、有名な天文学施設で新たな発見をするスリルを疑似体験してみてはいかがでしょうか。実際に目で見て楽しみたいなら、印象的な外観のクラークドーム（Clark Dome）や屋上のダーク・スカイ・プラネタリウム（Dark Sky Planetarium）での星空観察がおすすめ。見たこともない美しい夜空を堪能できます。夜は、1930 年代に剥製製作所兼交易所として栄えたザ・ミュージアム・クラブ（The Museum Club）で締めくくりましょう。現在、この活気あふれるロードハウスでは、エレキギターを鳴り響かせたカントリーミュージックのパフォーマンスが行われており、星空の下遅くまで踊りを楽しむのにぴったりです。

ウィンスローの郊外には、最終氷河期の隕石落下でできたアリゾナ州屈指の驚異的なランドマークがあります。大昔の隕石衝突によって形成された巨大な孔、メテオクレーター（Meteor Crater）にはきっと圧倒されます。心の準備をしておきましょう。クレーターの縁を歩いてみたり、ガイド付きツアーでクレーターを見学したり、展望台でクレーターの巨大さに驚嘆したりと、思い思いにお過ごしください。

ウィンスローに戻ったら、由緒あるラ・ポサダ・ホテル（La Posada Hotel）内のアフェルト・ミオン・ミュージアム（Affeldt Mion Museum）でウィンスローの芸術的な精神に触れましょう。館内では、この建築の至宝の背後にある物語を発見したり、起業家フレッド・ハーヴェイや建築家メアリー・エリザベス・ジェーン・コルターのようなアメリカ南西部を代表する著名人を称えた展示を見学したりすることができます。ナバホ族が手紡ぎ糸で織ったラグの中で、世界最大の傑作と言われるハッベル・ジョー・ラグ（Hubbell-Joe Rug）は見逃せません。

主要ルートを離れて化石の森国立公園に向かいましょう。この公園では、古くからある木々が、時間の経過とともにカラフルな石へと変貌を遂げました。ジャイアントログズ（Giant Logs）とロングログス（Long Logs）のトレイルでハイキングしながら、鮮やかに輝く石化した巨大な幹を見ることができます。園内のレインボーフォレスト博物館（Rainbow Forest Museum）では、絶滅した生物の等身大の骨格に心を奪われることでしょう。その近くに広がる色鮮やかなペインテッド砂漠（Painted Desert）はどこか現実離れした雰囲気で、こちらも見逃せません。ビジターセンターでは、古生物学者たちがデモンストレーションラボ（Demonstration Lab）で丁寧に化石を準備する様子を見学できるので、ぜひお立ち寄りください。思い出に残る文化体験を楽しむなら、バックパッキングの無料許可証を入手し、満天の星空に包まれながら眠りにつくのがおすすめです。

ネバダ州ラスベガスのハリーリード国際空港（LAS）に到着したらレンタカーを借り、アリゾナ州キングマンに向かって1 時間半ほど国道 93 を 南下すると、ルート 66 の冒険が始まります。