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ニューヨーク港にある自由の女神国定公園の上空からの眺め
Tetra Images
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  • 州:
    ニューヨーク州
    ニュージャージー州

自由の女神像は、最も愛されているアメリカの風景のひとつで、その姿は抑圧からの解放と人類の自由を象徴する不朽のシンボルです。

ニューヨーク港を一望する、ニューヨーク市ロウアーマンハッタンのはずれに位置する自由の女神像は、1924 年に国定記念物に指定されました。1865 年、フランス人政治思想家エドワール・ド・ラブライエがアメリカへの贈り物として、世界を照らす自由を象徴する女神像を建造することを提案したことが発端となりました。フランス人彫刻家フレデリック・オーギュスト・バルトルディが設計した、22 階建てのビルの高さに匹敵する像が現在のリバティ島に完成したのは 1886 年のことでした。像の完成からほどなくして、アメリカには大量の移民がやってくるようになりました。自由の女神像を目にしながらニューヨーク港に到着した移民の数は、1892 年から 1954 年の間に 1,200 万人を超えました。移民たちが最初に停泊したのはエリス島でした。現在、自由の女神像とエリス島は一般公開されており、自由の女神国定公園の一部として国立公園局により保存されています。旅のヒント、アメリカを象徴するこの名所で人気の 5 つの見どころやアクティビティをご紹介します。

1. ニューヨーク港をクルージング

まずは、美しい景色が楽しめるフェリーに乗って、自由の女神国定公園(Statue of Liberty National Monument)を訪れましょう。専用フェリーはニューヨーク州ロウアーマンハッタンのバッテリー公園(Battery Park)とニュージャージー州ジャージーシティのリバティ州立公園(Liberty State Park)から出航しており、フェリーからはニューヨーク市の見事なスカイラインを一望できます。屋外のデッキではもちろん、屋内の座席エリアからも絶景を楽しむことができます。ニューヨーク州発のフェリーはリバティ島(Liberty Island)、エリス島(Ellis Island)の順に上陸するルートで、ニュージャージー州発のフェリーは逆のルートで走行します。各島間の所要時間は約 15 分です。

フェリーのご利用には事前にチケットを購入する必要があります。一般入場券には、リバティ島とエリス島への往復送迎と島内の博物館への入場が含まれています。他のエリアへの立ち入りは制限されており、通常は予約が必須です。ご予約は、島への公認フェリーを運航するスタチュー・シティ・クルーズ(Statue City Cruises)にてお手続きください。

リバティ島内から自由の女神像を見上げるグループ

リバティ島内から自由の女神像を見上げるグループ
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2. リバティ島内を散策

無料のガイド付きツアーまたはセルフガイドツアーで美しいリバティ島内を散策しながら、自由の女神像を眺め、このランドマークの歴史と意味合いについて学びましょう。音声ガイダンスや子供向けのプログラムなどのオーディオツアーは、複数の言語とさまざまな形式で利用できます。アメリカ手話(ASL)によるツアーもあります。園内にはカフェや書店、ギフトショップ、リバティ島に来たら必ず訪れたい自由の女神博物館(Statue of Liberty Museum)があります。

ニューヨーク港から見たリバティ島の眺め

ニューヨーク港から見たリバティ島の眺め
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3. 自由の女神博物館を見学

自由の女神博物館は無料で見学できます。2019 年に公開されたウォーターフロントのこの印象的な博物館には、体験型の展示、臨場感満載のシアター、息をのむような絶景が楽しめる屋上展望台があります。また、自由の女神(Lady Liberty)がかつて掲げていたトーチも展示されています。館内では、女神像の中を飛んでいるようなバーチャルリアリティ体験ができるマルチメディア映画を観たり、ビカミングリバティ(Becoming Liberty)に自分の肖像画を登録して自由の女神像とのコラージュを楽しめるインスピレーションギャラリー(Inspiration Gallery)を訪れたりと、楽しい時間を過ごすことができます。

4. 自由の女神像の台座展望台と王冠展望台を満喫

高さ 47 メートルの台座展望台がある場所は自由の女神像のちょうど足の下の部分にあたり、エレベーターでアクセスできます。この展望台からは、ニューヨーク州、ニュージャージー州、エリス島の素晴らしい眺めを楽しめます。この花崗岩の塔の中に入るには、事前にご予約ください。中には絶景ポイントがたくさんあります。

自由の女神像観光の目玉は、王冠展望台です。チケットは予約必須です。高さ 80 メートルのこの展望台はアクセスできるポイントとしては最も高い場所にあり、ニューヨーク州ブルックリンを一望できる素晴らしい景色を堪能できます。王冠展望台のチケットは入手困難で、展望台まではなかなか行けないかもしれません。展望台までは 162 段以上の螺旋階段を上ること、子供の場合は身長が 110 センチ以上あることが条件です。

自由の女神像の王冠展望台内に設置された絶景を一望できるパネル

自由の女神像の王冠展望台内に設置された絶景を一望できるパネル
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5. エリス島国立移民博物館を散策

スタチュー・シティ・クルーズのフェリーは例外なくエリス島に停まり、チケットには国立移民博物館(National Museum of Immigration)の入場が含まれています。ここには 3 階建ての展示があり、島の過去とアメリカへの移民の歴史が詳しく紹介されています。バゲッジルーム、ヒアリングルーム、3 階にある寝室として使われた部屋を覗きながら、移民の体験について学びましょう。レンジャーが案内する無料の博物館ツアーは毎日催行されています。セルフガイドのオーディオツアーは、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、標準中国語、ロシア語、アラビア語、韓国語、ヒンディー語、ポルトガル語、日本語で利用できます。

当時のままのエリス島移民病院施設(Ellis Island Immigrant Hospital Complex)の舞台裏を見学し、充実した体験をお楽しみください。ヘルメットを装着して巡るガイド付きツアーでは、かつて賑わっていたランドリー棟や病棟、キッチンを探索します。病院ツアーは予約制です。

また、エリス島を出発する前にぜひアメリカ移民名誉の壁(American Immigrant Wall of Honor)を訪れてください。この常設の屋外展示には、エリス島やその他の入国地点を経由してアメリカにやって来た約 100 万人の人々の名前が壁に刻まれています。

エリス島国立移民博物館の外観

エリス島国立移民博物館の外観
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Julienne Schaer
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旅のアドバイス

自由の女神国定公園へのお出かけを計画中の方に、旅を最大限に楽しむための 6 つのヒントをご紹介します。

  1. チケットを事前に購入する:ご予約は、自由の女神国定公園とエリス島の公認チケットを販売する唯一のスタチュー・シティ・クルーズにてお手続きください。王冠展望台のチケットは入手困難で、特に夏季や祝祭日期間中だと数ヵ月前から売り切れになってしまいます。

  2. おすすめの季節は秋:秋になれば、夏の混雑は緩和され、暑さも一段落しています。王冠展望台まで上がるのであれば、特に気温は重要なポイントです。ピークシーズンであれば、島の大混雑を避けるために、早い時間帯のフェリーを利用するようにしましょう。

  3. 旅程に合ったフェリー乗り場を選ぶ:フェリーは、ニューヨーク州のバッテリー公園(The Battery)とニュージャージー州のリバティ州立公園から出航しています。バッテリー公園は公共交通機関を利用する方やニューヨーク市からお越しの方におすすめです。リバティ州立公園には十分な駐車場があり、近くには鉄道も通っています。

  4. セキュリティチェックの時間を考慮に入れる:フェリー乗船前には、空港のようなセキュリティチェックがありますので、時間に余裕を持って 15 〜 20 分前には到着し、事前にすべてのポリシーを確認しておくようにしましょう。

  5. 準備は万端に:荷物は少なめに、天候を考慮した服装を心がけ、歩きやすい靴を着用してください。歩行補助具が必要な可能性のある方は、ご利用をおすすめします。自由の女神博物館には車椅子が用意されています(台数に限りあり)。売店はどちらの島にもあります。

  6. 景色を楽しむ:スタチュー・シティ・クルーズのツアーはもちろん忘れられない経験になりますが、ニューヨーク港を象徴する島々を見学する手段は他にもあります。自由の女神像を簡単かつ手頃な価格で見学するには、スタテン島フェリー(Staten Island Ferry)がおすすめです。このフェリーはスタテン島とニューヨーク市マンハッタン間を無料で運航しており、自由の女神像とエリス島の景色をお楽しみいただけます。フェリーの所要時間は 25 分です。

自由の女神像の前を通過するスタテン島フェリー

自由の女神像の前を通過するスタテン島フェリー
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アクセス方法

ニューヨーク州クイーンズにあるジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)またはニュージャージー州ニューアークにあるニューアークリバティ国際空港(EWR)から、希望するフェリー乗り場まで車または公共交通機関をご利用ください。