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- テキサス州
ヒューストンを拠点に活動する 1 人のミュージシャンに、街でお気に入りの場所や、いつも新しいものが生み出されている理由について聞きました。
ヒューストン出身の受賞歴を誇るシンガーソングライター、ネイサン・クイックがヒューストンでビールがおいしい場所、どのように音楽制作の道に入って行ったか、街に飽きない理由について語ります。
あなた自身やあなたの音楽にインスピレーションを与える街についてどうお考えですか。
誰もがお互いを知っている結束の固い小さな町かもしれません。あるいは未知の世界にどっぷり浸り、これまでに見たことのない風景からインスピレーションを得ることができる場所。私が音楽づくりを始めるようになった姿を見ていた場所があります。その 1 つがアバントガーデン(Avant Garden)です。パティオで曲を書きながら何度も夜を過ごしました。また、自由参加のステージで演奏したこともあります。ここは私が音楽業界に足を踏み入れた場所です。
ヒューストンで演奏するのにお気に入りの会場はどこですか。その理由は。
マクゴニールズ・マッキー・ダック(Mcgonigel's Mucky Duck)は音のよいホールです。私はダックのレジデントミュージシャンですが、伝統スタイルのディナーショーの雰囲気がよいので、そこで演奏するのが好きなのです。快適だし、ビールもおいしいし。ホワイト・オーク・ミュージック・ホール(White Oak Music Hall )は新しいホールですが、ステージの照明が素晴らしい。ヒューストンで最高の音質を楽しめるホールです。コンチネンタルクラブ(Continental Club)はノスタルジーと歴史を感じるクラブです。多数の偉大なミュージシャンがここで演奏しています。ゆったりした雰囲気が漂い、いつでも楽しく過ごせる場所です。8th ワンダーブルワリー(8th Wonder Brewery)には私のお気に入りのビールが置いてあります。広々とした屋外ステージがあって、雰囲気がよいです。客席スペースもゆとりがあるので、音楽をゆったり楽しめます。
街の音楽シーンの動向を探るクイック
音楽作りはどのように始められたのですか。
私の父です。父はブルースとロックのミュージシャンでした。父を通じて伝統的なブルースやクラシックロックの世界に入っていきました。それから自分でギターを弾くようになり、ヘンドリックスやクリームのレコードを聴き始め、ギターリフを覚えました。曲作りに関しては古いカントリー音楽に興味を持ち、それがきっかけで自分で曲を書いてみようと思うようになりました。
今あなたが作っているタイプの音楽には、どのようにしてたどり着いたのでしょうか。
選択肢がなかったというのが実際のところでしょうか。ブルース、作曲、カントリーとクラシックロックに没頭していたので。曲作りは自分の一部といってもよいぐらい。自分の内側から出てきます。ギターも同じです。作曲活動は私の情熱を注ぐ対象であり、自分はそのために生まれてきたと思っています。
ヒューストンのスタジオでレコーディング中のクイック
聴く人にはあなたの音楽からどんなことを感じ取ってほしいとお考えですか。
「つながり」を感じてほしいですね。誰かが自分の演奏や歌に共感してくれることで、私は勇気づけられています。私は人々に感覚を与えたいのです。歌詞が誰かを笑顔にしたときのや、誰かの目に涙が浮かんだときに私が感じる感覚を。あるいは、ギターで歌った身の毛がよだつような歌詞で感動を与えたいのです。好きなように解釈してほしいです。私の音楽をどのように受け止めるかは聴く人に任せています。その感じ方をしっかり持ち続けてもらいたいです。
あなたが作るタイプの音楽を演奏するのにこの街が優れている理由は何ですか。
ヒューストンは私が作るタイプの音楽の制作に向いています。なぜならヒューストンだから。ブルース、オールドカントリー、シンガーソングライティング、ロック、この音楽の多くがここから始まっています。ヒューストンが作ってきたストーリーは、私が創る音楽とパズルのピースのようにピッタリはまるのです。街にはあらゆる種類の音楽が溢れていて、音楽を演奏したり聴いたりする機会は毎晩いくらでもあります。
ヒューストンのどんなところが好きですか。そしてその理由は。
多様な文化がある点が気に入っています。それに食事も。ヒューストンにはさまざまな種類の食べ物があり、素晴らしいレストランが数多くあります。外食に飽きることはないし、新しいスポットを発見するのも実に素晴らしい体験です。
成長を続ける大都市の割には、ヒューストンには多くのスペースがありゆったり過ごせます。くつろいで深呼吸できる公園やトレイルがあります。それからもちろん音楽シーンも。ヒューストンの音楽やアートは飛躍的に成長しています。芸術を味わう人々が実にたくさんいるという事実は、アーティストにとってかけがえのないことなんです。