テネシー州チャタヌーガ：忘れがたい 3 日間の旅

滞在先であるダウンタウンの 4 ダイヤモンドホテル、チャタヌーガン（Chattanoogan）に荷物を置くと、私たちは近くにあるテネシー水族館（Tennessee Aquarium）へと向かいました。これは川の真上に建てられた、世界最大の淡水水族館です。私たちははしゃぐ小学生の一群に混じって、無数の展示に見入りました。中にはアマゾンやライン川など、世界中の川から集められた生き物たちも大事に再現されていました。数匹のいたずらっぽいカワウソを横目に見ながら、ある池で足を止めると、生きた化石のようなチョウザメに触ることができました。

水族館を訪ねた後は、リバーウォーク（Riverwalk）を散策しました。ここはテネシー川（Tennessee River）に沿って舗装され美しく手入れされた小道が続くエリアで、年間を通して開催されるさまざまなフェスティバルの拠点となっています。私たちは無料の電気シャトルバスに乗り込み、美しいホテル施設チャタヌーガ・チュー・チュー（Chattanooga Choo Choo）へと向かいました。昔の鉄道駅を改修したこのホテルは、現在ではヒストリック・ホテルズ・オブ・アメリカ（Historic Hotels of America）の一員となっています。駅のコンコースはホテルのロビーに造り変えられ、線路に停まっている 100 年以上昔の貨車は宿泊が可能になっています。

翌朝は早く起きて、ダウンタウンからほんの 15 分程のところにあるルックアウト山（Lookout Mountain）に向かいました。100 年の歴史を持つインクライン鉄道（Incline Railway）に乗って、やや急な山の斜面を登り、頂上から川と街並みの景色を楽しみました。そこからは、チカマウガ＆チャタヌーガ国立軍事公園（Chickamauga &Chattanooga National Military Park）の一部であるポイントパーク（Point Park）を散策し、古い大砲に見入った後、隣接する博物館では南北戦争中のこのエリアの興味深い史実を学びました。

ロック・シティ・ガーデンズ（Rock City Gardens）では絵のような岩石層を眺めながら、巨大な岩の割れ目を抜け、50 メートル以上の長さの吊り橋を渡りました。隠しスピーカーから流れる美しい音楽が、まるで魔法の庭園にいるかのような雰囲気を演出していました。頂上に着くと、そこで忘れがたい光景が私達を待ち受けていました。ラバーズリープ（Lover’s Leap）と呼ばれる巨大な岩棚から、なんと 7 つの州を一望することができたのです。

山中では、地下のルビー滝（Ruby Falls）を訪ねました。エレベーターで数百メートル下った後、ツアーに従って驚異的な岩石層を通り抜けると、やがて照明を落とした小部屋にたどり着きました。そこで目にした地下洞窟の目玉ルビー滝は、ハリウッド風の音楽と光のショーに彩られていました。高さ 45 メートルに及ぶ洞窟の滝は非常に印象的で、洞窟の天井から轟くように水が流れ落ちていました。

旅の最終日、私たちはもう一度チャタヌーガのダウンタウンを歩き、パッセージ（The Passage）を通り過ぎました。この水が流れる階段は、かつてこの地に住んだチェロキーの 7 部族を記念するアートプロジェクトです。それから全長 720 メートルの世界一長い歩道橋ウォルナットストリート橋（Walnut Street Bridge）を渡って、チャタヌーガのノースショア（Northshore）地区に入り、クーリッジパーク（Coolidge Park）から最後にもう一度、川とダウンタウンの眺めを楽しみました。