- 州:
- ノースカロライナ州
ロンドン居住者として、都市生活には馴染みがある私ですが、ノースカロライナ州に飛行機が着陸し、国際都市シャーロットに一歩足を踏み入れる頃には、この街は特別だと感じていました。
ワシントン D.C. からテキサス州ダラスの間で交通の便が最も良い最大の都市というだけでなく、中部大西洋寄りというロケーションもあいまって、世界中のどこからもアクセスが容易なこの町は、「アメリカ南部の国際玄関口」という愛称で知られています。
シャーロットの都市生活を味わう
活気にあふれ、色彩豊かで、静けさの中に熱いエネルギーを感じさせるシャーロットの中心部には、アメリカ南部の魅力と現代のスマートさが共存しています。通りをぶらぶらと歩いていると、縦横に走るどの道路にもチリ 1 つ落ちておらず、歩行者が歩きやすい作りになっていることがわかります。おいしそうなレストラン、お酒好きを引き寄せるバー、ため息がでるほど素敵な建築物などが立ち並んでいます。シャーロットでは、見事なアートインスタレーションや塑像と、歴史と文化が刻み込まれた古いモニュメントを至るところで目にします。
食事の場所をお探しなら、地元で人気のルースターズ・ウッドファイヤード・キッチン(Rooster’s Wood-Fired Kitchen)はいかがでしょう。贅沢なシェフこだわりの料理が人気の秘密。ダウンタウンのエピセンターの隣のブロックで、リッツカールトン(Ritz-Carlton)と同じビルに入っています。
ロメア・ビアーデン・パークの向こうに広がる街のスカイライン
アメリカ国立ホワイトウォーターセンター
私は自分自身を、少し向こう見ずで、アウトドアのスリルが大好きな人間だと分析しているのですが、私と同じような方のための施設がありました。アメリカ国立ホワイトウォーターセンター(U.S. National Whitewater Center)です。急流に揉まれながら友達と川下りをしたり、人工の巨大な岩肌を登って目がくらむような興奮を感じたり、うっそうとした森の中でジップライニングをしたり。あなたがアドレナリンジャンキーなら、きっと満足できるはずです。それでもスリルが足りないという方には、ロープと板でできた橋を伝い歩く地上 6 メートルの空中アスレチック、アドベンチャーコースはいかがでしょう。私はこれに挑戦しました。気分はすっかりインディ・ジョーンズでしたよ。もっとも、すべて終わって落ち着いてから、ですけどね。
緊張をときほぐす最高の方法も見つけました。施設に隣接するリバーズ・エッジ・レストラン(River’s Edge Restaurant)かパンプ・ハウス・ビアガーデン(Pump House Biergarten)で、静かな湖を眺めて平静を取り戻すのです。地元のおいしい料理と元気が回復する飲み物で、天国にいる気分になれました。
アメリカ国立ホワイトウォーターセンターでカヤッキングとラフティング
NASCAR ホール・オブ・フェイムでスリルを
NASCAR についてほとんど知らない英国人の私でも、これだけは言えます。F1 のイギリスグランプリと同じくらい刺激的なモータースポーツです。スプリントカップ(Sprint Cup)に出場するレーシングチームの 90 %がシャーロットに本拠地を置いていることを考えれば、NASCAR ホール・オブ・フェイム(NASCAR Hall of Fame)がこの地にあるのは当然と言えましょう。私は博物館をのんびりと歩き、このモータースポーツの歴史と、それを支える科学と技術について学びました。さらに、シミュレーターを運転するチャンスにも恵まれました。私はゴムの焦げた匂いすら感じるほどに、このバーチャルの世界に引き込まれてしまいました。ただ、最下位でしたけどね。
NASCAR ホール・オブ・フェイムに展示されているレーシングカー
渇いた喉を潤すクラフトビール
うまいビールに目がない私が思うに、シャーロットはクラフトビールの名所です。2014 年度のワールド・ビア・カップで金賞を獲得したノーダ(NoDa)をはじめ、25 を超える地ビール醸造所があります。この地ビールメーカーはさまざまな種類のクラフトビールを小ロット生産しています。バードソングブリュワリー(Birdsong Brewery)も同じような感じです。私は見学ツアーに参加し、北アメリカのビール好きをうならせる味をホップの魔術師たちがどうやって作り出しているのか、舞台裏を覗いてきました。ここのハラペーニョ・ペール・エール(Jalapeno Pale Ale)は絶対に試してみてください。クセになるおいしさです。
シャーロットにはクラフトビールを堪能できる場所がたくさんあり、それぞれがテイスティングルームや醸造所直営のパブ、特製ボトルの販売コーナーなど、自慢のサービスを提供しています。帰るころには、来たときより楽しくなりすぎているかもしれませんから、注意しましょう。
シャーロットには、本当にたくさんのものがありました。自然の美、アウトドアの楽しみ、華やかなショッピング、ハイスピードのアクション、そして、あなたの舌を喜ばせるクラフトビール。あなた自身で、実際に確かめてみてください!
バードソング・ブルーイング・カンパニーでクラフトビールを堪能