ブラウンズビル：テックスメックス文化と多彩なフェスティバル

ブラウンズビル（Brownsville）は「楽しさ」が重要視される町です。年間を通して開催されるフェスティバルやイベントは家族皆で楽しめるもので、降り注ぐ日差しを浴びに出かけるための十分な口実になります。一番人気のイベントの 1 つは、テキサス州ブラウンズビルとメキシコのマタモロスという 2 つの国境の町を讃える、2 カ国による 4 日間のお祭りキャロデイズ（Charro Days）です。ここで行われる祭典には、3 日間のソンブレロフェスティバル（Sombrero Festival）もあります。音楽好きなら無数のアーチストが参加するラテン・ジャズ・フェスティバル（Latin Jazz Festival）が楽しいでしょう。またスリルを求める人や家族連れには、有名な曲芸飛行チームのエアロシェル（Aeroshell）を目玉とするエアフィエスタ（Air Fiesta）がお勧めです。

どのフェスティバルを旅程に組み込むにせよ、旅の素晴らしい出発点となるのは、数々の博物館やアトラクションを年中見ることができるブラウンズビルの文化地区（Cultural District）です。

南北アメリカの衣装博物館（Costumes of the Americas Museum）は、ミッテ文化教育センター（Mitte Cultural Education Center）内にあります。この博物館では南北アメリカの先住民の本物の衣服、衣装、宝飾品類を展示しています。

またブラウンズビル美術館（Brownsville Museum of Fine Art）に立ち寄れば、1,580 平方メートルの展示スペースに並べられたアレクサンダー・カルダーやマルク・シャガールなどによる美術品のほか、ホルヘ・マリンのツタンカーメン王（King Tutankhamen）、エジプトの秘宝（Egyptian Treasures）、街の翼（Wings of the City）といった話題の展示物を見ることができます。

次に、ブラウンズビルの中心部にある熱帯のオアシス、グラディスポーター動物園（Gladys Porter Zoo）を訪ねてみましょう。ここでは自分が街中にいるとは思えなくなるでしょう。10.5 ヘクタールの敷地に生い茂る植物、1,500 種を超える動物達、そしてラッセル・アクアティック・センター（Russell Aquatic Center）もあるこの動物園は、数時間、現実を忘れられる最高の場所です。

さらにアウトドアを楽しむなら、車で少し街を出て、サバルパーム自然保護区（Sabal Palm Sanctuary）に足を伸ばしてみましょう。ここは野鳥観察が好きな人にも自然愛好家にも最適な場所です。この自然保護区には 8 キロメートル以上に及ぶトレイルがあり、ガイド付きの野鳥観察ウォークが一般向けに毎週開催されています。この 213 ヘクタールの自然保護区には、テキサス州南部に見られる野生動物の中でも最も美しい種のいくつかが生息しています。

そして最後に、歴史ファンならバトルフィールド史跡トレイル（Historic Battlefield Trail）がお勧めです。これはブラウンズビル文化地区からパロアルト戦場国立史跡（Palo Alto National Historical Park）まで続く、15.5 キロメートルの多目的トレイルです。ここは 1848 年の米墨戦争の際、最初の戦闘が行われた場所です。

このちょっとした地域には、誰でも必ず楽しめる何かが揃っています。ぜひ次のアメリカ旅行ではブラウンズビルを訪ね、祝祭に参加してみてください。