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チャームシティ(魅力ある街)と称されるボルチモアで、歴史的人物、ランドマーク、充実した博物館を巡りましょう。
アメリカ北東部の海岸沿い、チェサピーク湾地域に位置するボルチモアは、楽しい見どころや現代的な側面、そして多様性と歴史的意義を併せ持つ、賑やかで活気ある都市です。アメリカ国歌発祥の地であり、国内初の営利目的の長距離鉄道が開始され、長年にわたり発明と進歩の中心地でもあります。ボルチモアの豊かな歴史遺産を巡り、歴史と芸術に満ちた美しい都市を散策しましょう。
「星条旗」発祥の地
「ナショナルモニュメントと歴史的聖地」に指定されているマクヘンリー要塞(Fort McHenry)から旅を始めましょう。1812 年のボルチモアの戦いで活躍した由緒ある要塞です。戦いが終わった後もなお、アメリカ国旗がたなびく様子を見て、フランシス・スコット・キーは「星条旗(The Star-Spangled Banner)」の詩を書き上げました。のちにこの歌詞がアメリカ国歌となりました。スター・スパングルド・バナー・フラッグ・ハウス(Star-Spangled Banner Flag House)では、戦時中、星条旗を縫いマクヘンリー要塞に掲げた女性メアリー・ピッカーズギルについて学ぶことができます。メリーランド州の豊かな歴史をより深く学ぶならメリーランド・ヒストリカル・ソサエティー(Maryland Historical Society)がおすすめ。ここの図書館と博物館には、2,000 以上の絵画、イングリッシュシルバーやコロニアルシルバー、調度品、織物、陶器、建築図面、玩具などが所蔵されています。また、メリーランド州で出土したアメリカ先住民の遺物に関する専用セクションも用意されています。
マクヘンリー要塞の衛兵鼓笛隊
アフリカ系アメリカ人の文化の軌跡
この街のアフリカ系アメリカ人に関する深い歴史を学ばずしてボルチモアのことは語れません。まずはナショナル・グレート・ブラックス蝋人形博物館(National Great Blacks In Wax Museum)を訪れてみるとよいでしょう。フレデリック・ダグラス、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、サーグッド・マーシャルなど、ボルチモアやその周辺の地域から輩出された、自由のために戦った人物や歴史に名を残す人物の生涯についてじっくりと学ぶことができます。レジナルド・F・ルイス博物館(Reginald F. Lewis Museum of Maryland African American History & Culture)では、メリーランド州のアフリカ系アメリカ人の過去から現在の軌跡を辿りましょう。ユービー・ブレイク国立ジャズ・インスティチュート・アンド・カルチャー・センター(Eubie Blake National Jazz Institute and Cultural Center)も見逃せません。作曲家であり、ラグタイムピアニスト、ジャズミュージシャンでもあるユービー・ブレイクにちなんで名づけられたこのセンター内には、数多くの作品が展示されており、さまざまなパフォーマンス、ダンスワークショップ、映画上演、アフリカ系アメリカ人のコミュニティが影響を与えた芸術や文化に関する展示などを見学することができます。最後は、フレデリック・ダグラス/アイザック・マイヤーズ海洋博物館(Frederick Douglass-Isaac Myers Maritime Park)でゆっくりと思いを巡らせてみてはいかがでしょう。もともとは造船所と工業用建物でしたが、ボルチモアの海洋史に影響をもたらしたアフリカ系アメリカ人を称えるヘリテージパークと博物館に生まれ変わりました。
フレデリック・ダグラス/アイザック・マイヤーズ海洋博物館の体験型展示を楽しむ家族
ボルチモアならではの歴史
ボルチモア特有の歴史的名所も訪れてみましょう。ミステリアスなエドガー・アラン・ポーの邸宅と博物館(Edgar Allan Poe House and Museum)では、少し前の時代に遡ったような奇妙な感覚になります。ガイドなしの邸宅ツアーでは、著名な作家エドガー・アラン・ポーのボルチモアでの生活の様子、詩、短編小説、芸術品などを見学することができます。また別の、他にはないアメリカの物語を知りたいなら、アメリカの鉄道史の始点であるボルチモア・アンド・オハイオ鉄道博物館(B&O Railroad Museum)の展示を鑑賞したり、列車に乗ってみてはいかがでしょう。美しい水辺の風景と歴史が融合するフェルズポイントは、パブやレストラン、ショップ巡りを楽しみながら、趣のある雰囲気のなかで歴史的建築物が見学できる、素晴らしい場所です。賑やかなインナーハーバーでは、最後の帆船の軍艦 USS コンステレーション、第二次世界大戦で使用されたわずか 10 隻のテンチ級潜水艦の 1 つ USCGC トースク、第二次世界大戦中の真珠湾攻撃で唯一残ったアメリカ沿岸警備隊の船 USCGC トー二ーなど、歴史ある船の数々を見学しましょう。嬉しいことに、これら 3 隻の船はすべて 1 枚の入場券で見学することができます。
インナーハーバーのピア 1 にて、歴史ある軍艦 USS コンステレーション
誰もが楽しめるアート
ボルチモアの文化は、歴史のみならず、豊かなアートのコミュニティにまで及びます。ボルチモア美術館(Baltimore Museum of Art)では、フランスの印象派の画家アンリ・マティスの世界最大のコレクションを鑑賞しましょう。ウォルターズ美術館(Walters Art Museum)も見逃せません。紀元前三千年紀から20世紀初期までの幅広い芸術作品を所蔵する、世界でも数少ない美術館の 1 つです。そしてありがたいことに、両方の美術館共に入場は無料です。さらにインスピレーションを得たいなら、アメリカンビジョナリー美術館(American Visionary Art Museum)はいかがでしょう。芸術団体やアートスクールとほとんど、もしくはまったく関係を持たずに独学で学んだアーティストによる「アウトサイダーアート」が展示されています。
ボルチモアの活気ある舞台芸術シーンを満喫するには最低でも 1 泊したいところです。ボルチモア交響楽団(Baltimore Symphony Orchestra)、ザ・ヒッポドローム・シアター・アット・ザ・フランス・メリック・パフォーミング・アーツ・センター(The Hippodrome Theatre at the France-Merrick Performing Arts Center)のほか、人気のある多彩なエリア、ステーション・ノース・アーツ・アンド・エンターテインメント地区などがあります。
ボルチモア美術館のコンテンポラリーウィング
アクセス方法
ボルチモアワシントン国際空港(Baltimore-Washington International Airport)から市内へは、レンタカー、シャトルまたはカーサービスをご利用ください。
その他の周辺情報
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旅行先
ボルチモア
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