芸術と文化が息づくシンシー地域

シンシー地域には豊かな芸術遺産があり、特にオーバーザライン地区ではそれが強く感じられます。オーバーザライン（Over-the-Rhine）という名前の由来は、1800 年代初頭にこの地に定住したドイツ系移民が、この地域の運河はドイツの故郷を流れるライン川を連想させると言ったからと伝えられています。そのドイツの伝統が今なお根付いているのがクイーン・シティ・ラジオ（Queen City Radio）。ここは、ドイツの生ビールやシュニッツェルサンドイッチ、ビールで煮込んだ自家製ザワークラウトを提供するビアガーデンです。食事が終わったら、通りを散策したり、300 を超える壁画を見て回ったりしましょう。隔年 10 月にはアートフェスティバルである BLINK が開催され、壁画がライトとプロジェクションマッピングで活気づきます。シンシー地域の魅力あふれる芸術を満喫すれば、サザンメソジスト大学（Southern Methodist University）のデータアーツ研究センター（DataArts）が、この地域をアメリカで 11 番目に芸術が盛り上がっている地域に選出した理由がわかるでしょう。

広々としたワシントンパーク（Washington Park）を散策しながら、この地域の歴史ある美をご堪能ください。この公園では、ワークアウトクラスや映画上映など、ライブの公開プログラムがほぼ毎日開催されています。ワシントンパークに隣接するシンシナティ・ミュージック・ホール（Cincinnati Music Hall）では、オーケストラやオペラの感動的なパフォーマンスを楽しむことができます。毎年春には、西半球で最も長く続いている合唱祭の 5 月祭（May Festival）が開催されます。

川を渡った先のケンタッキー州北部にあるザ・ビーライン（The B-Line^®）で、自由に見て回れるバーボンツアーに参加しましょう。アメリカのネイティブスピリットが特別である理由を知るには、ニューポートのニューリフ蒸留所（New Riff Distilling）を見学し、バーボンの製造工程を間近で見てから屋上バーで無料のテイスティングをお楽しみください。ケンタッキー州コヴィントンの色鮮やかなメインシュトラーセビレッジ（Mainstrasse Village）にあるバーやレストランは、定番のブレンドから高級品まで品揃えが豊富なので、お気に入りのバーボンが見つかるでしょう。ドイツらしい建築物や生演奏、歴史的記念碑が印象的なこの地区には、オールド・ケンタッキー・バーボン・バー（Old Kentucky Bourbon Bar）があります。700 種類以上のバーボンを試飲できるこのバーは、雑誌『ザ・バーボン・レビュー』（The Bourbon Review）で国内最高のバーボンバーの 1 つに選ばれています。居心地の良い隠れ家的なパティオで希少なヴィンテージボトルを試飲したり、バーでフレンドリーな地元の人々や知識豊富なバーテンダーとおしゃべりを楽しんだり。受賞歴を誇る近隣のホテルコビントン（Hotel Covington）内にあるコッピンズレストラン（Coppin’s Restaurant）では、バーボンのアレンジを加えたモダンな南部料理をお召し上がりいただけます。

シンシナティにあるアメリカン・サイン・ミュージアム（American Sign Museum）で、テクノロジーとデザインのこれまでの歩みをご覧ください。100 年以上も前の国内の看板を所蔵しているこの博物館は、主に店舗の看板の歴史と看板作りの技術をテーマにしています。メインストリート（Main Street）の店頭看板を眺めながら昔懐かしいアメリカの雰囲気を味わいましょう。ネオンサインをはじめ、アメリカの小さな町ならではの珍品などが展示されています。館内にはオーディオツアーが用意されており、展示物についての説明や看板にまつわる面白い話を聞くことができます。ご来館の際は、地域の企業の看板を制作するネオンワークス（Neonworks）にも忘れずに立ち寄りましょう。午後は、チューブベンダーが活躍する看板作りの作業風景をご覧ください。

シンシナティ / ノーザンケンタッキー国際空港（CVG）に降り立ったら、レンタカーを借りて街を探索しましょう。