セントジョセフ ミズーリ州

ワイルドウェスト

セントジョセフに息づくワイルドウェストの歴史に触れると、西部開拓時代のフロンティアにタイムスリップしたような気分を味わえます。旅の始まりは、ポニーエクスプレス国立博物館（Pony Express National Museum）から。アメリカ初の長距離郵便配達においてミズーリ州が果たしたエキサイティングな役割を見学してください。 かつての厩舎にも入ってみましょう。ここではインタラクティブな展示を通して、バッファロー・ビルのような大胆不敵な若い騎手たちについて学んだり、危険地帯の横断ルートをたどったりすることができます。数ブロック離れた場所には、かつて賑わっていたポニーエクスプレス（Pony Express）本社の面影がそのまま残るパティーハウス（Patee House）が建っています。当初は高級ホテルであったこの建物の 1 階に、ポニーエクスプレスのオフィスがありました。ハンニバルとセントジョセフを結ぶ鉄道（Hannibal-St. Joseph Railroad）の最後に残った機関車内を探検したり、屋内にある年代物のメリーゴーランドに乗ったり、1800 年代当時から変わらないセントジョセフ中心街の通りを散策したりと、思い思いに楽しみましょう。その隣にあるジェシー・ジェームズ・ホーム（Jesse James Home）にもぜひお立ち寄りください。この悪名高い無法者が 1882 年に最後を遂げた質素な家を見学することができます。入場料はわずか 5 ドルです。ジェームズ所有の拳銃、射殺されたときにちょうど位置を直していたとされる額縁など、ジェームズゆかりの品々も展示されています。

アートとシンボル

セントジョセフの文化シーンの個性は、歴史的な魅力と現代的なセンスの融合にあります。1927 年に建てられた映画館を美しく改装したミズーリシアター（Missouri Theater）でのライブパフォーマンスをお見逃しなく。ブロードウェイのショーからオーケストラのコンサートまで、さまざまなイベントが開催されます。アルブレヒト・ケンパー美術館（Albrecht-Kemper Museum of Art）では、メアリー・カサットやトーマス・ハート・ベントンなど著名な芸術家の傑作や地元アーティストの現代美術を鑑賞することができます。

ミズーリウェスタン州立大学（Missouri Western State University）では、放送界の伝説的人物、ウォルター・クロンカイトに敬意を表した展示をご覧ください。この記念展示は、マルチメディア展示や CBS のニュースルームのレプリカ、月面着陸などの重要な出来事を取材した際の決定的な映像を通じ、セントジョセフ出身であり、「アメリカで最も信頼できる人物」と呼ばれたクロンカイト氏を称えるものです。セントジョセフのダウンタウンを訪れたら、多彩なショップや歴史的建造物に立ち寄るのをお忘れなく。全米各地の芸術家が手がけたパブリックアートを通年展示しているオープンエアのアートギャラリー、スカルプチャーウォーク（Sculpture Walk）も必見です。

セントジョセフで満喫するアウトドア

静かな川沿いの散策からハードなトレッキングまで、セントジョセフのアウトドアスペースは、深呼吸をして、自分のペースで楽しめる場所。まずは、ミズーリ川沿いにあるレミントン・ネイチャー・センター（Remington Nature Center）からスタートするのがおすすめです。館内では、この地域の豊かな生態系の歴史を生き生きと紹介する魅力的な展示のほか、かつてこの地を自由に歩き回っていたケナガマンモスのような有史以前の生き物の実物大レプリカも見ることができます。外のトレイルを散策していると、頭上を舞うワシや川岸で草を食む鹿を見かけるかもしれません。

もう少し先まで足を延ばしたい方は、パークウェイシステム（Parkway System）へお出かけください。セントジョセフの美しい公園と近隣地域を結ぶ 40 キロメートルの風光明媚なトレイルがあります。ハイキングやサイクリングに人気のこの緑豊かなトレイルは、セントジョセフの北端に位置するクリュッグパーク（Krug Park）から南端のハイドパーク（Hyde Park）まで続いています。もっと本格的なアドベンチャーに挑戦したいなら、リバー・ブラフ・トレイル（River Bluff Trails）へ。ここの地形はやや難易度が高いのですが、息をのむような景色とはまさにここのことです。森や崖を通り抜けるトレイルでは、眼下に広がるミズーリ川の絶景を楽しめます。