ランダーとリバートン ワイオミング州

過去へのタイプスリップ

ランダーとリバートンには、この地を故郷と呼んできたアメリカ先住民の長く豊かな歴史があります。リバートンから東に約 1 時間の場所にあるキャッスル・ガーデンズ・ペトログリフ・サイト（Castle Gardens Petroglyph Site）では、古代の部族が描いた頑丈な盾やのろのろ歩き回る亀などのペトログリフが、長さ約 10 キロメートルに及ぶ垂直の崖を覆っています。この地域は、風が砂岩の露出部を浸食し、城の砲塔のような幻想的な形をつくり上げたため、キャッスルガーデンズと呼ばれています。

さらに、ウィンド・リバー・カントリーの次の歴史的時代である西部への移住について、ランダーのフレモント郡パイオニア博物館（Fremont County Pioneer Museum）とリバートンのリバートン博物館（Riverton Museum）で、深く掘り下げてみましょう。年代物の馬車、ヴィンテージの衣類、使い古された金の採掘用の道具などの多数の展示物を見学し、イースタンショショーニ族とノーザンアラパホ族の歴史と文化について学びます。

ランダーから南へ行ったところにある、金鉱の町サウス・パス・シティにあるサウス・パス・シティ州立史跡（South Pass City State Historic Site）では、開拓者や鉱山労働者のかつての暮らしぶりをじかに見てみましょう。ここでは鍛冶屋の仕事を見学したり、歴史あるスミス・シャーロック・ゼネラル・ストア（Smith-Sherlock General Store）で昔懐かしい製品を購入したり、ウィロークリーク（Willow Creek）で砂金すくいを体験したり、1860 年代に人気のあったルートビールに似た、よく冷えたソフトドリンク、サルサパリラを飲んだりすることもできます。近くのフォルクスマーチトレイル（Volksmarch Trail）は、ラバシカ、ムース、ビーバー、その他の地元の野生動物の観察に最適な場所です。

偉大なるアウトドアの冒険

ウィンド・リバー・カントリー全般、そしてランダーとリバートンで特に有名なものがあるとすれば、それは美しい自然の風景です。ウィンドリバー山脈（Wind River Range）は有名なロッキー山脈（Rocky Mountains）の一部であり、その一帯ではハイキング、ロッククライミング、釣り、美しい風景の中のドライブなど、さまざまな楽しみが待っています。ランダーのシンクスキャニオン州立公園（Sinks Canyon State Park）は、このようなことがすべてできるすばらしいスポットです。この公園では地質学の不思議な現象をお見逃しなく。ポポアギー川（Popo Agie River）の支流のミドルフォーク（Middle Fork）が「ザ・シンクス（The Sinks）」で忽然と地下に消え、その 500 メートル下流の渓谷で「ザ・ライズ（The Rise）」として再び地上に現れるのです。

アメリカ先住民の文化への関心

イースタンショショーニ族とノーザンアラパホ族について学ばなければ、ランダーとリバートンを訪れたことにはなりません。その文化は長い間ウィンド・リバー・カントリーの地に溶け込んできました。

最初に、リバートンにあるノーザン・アラパホ・エクスペリエンス・カルチャー・ルーム（Northern Arapaho Experience Culture Room）でアメリカ先住民の文化に触れることから始めましょう。アラパホ族に捧げられたこの小さな博物館では、部族の文化と歴史の特徴を示す膨大な数の写真、絵画、工芸品、動画を見ることができます。運が良ければ、見学中にアラパホ族の長老と話をすることができるかもしれません。

ランダー近郊のボールダーフラッツにはウィンドリバー野生馬保護区（Wind River Wild Horse Sanctuary）があります。無料のビジターセンターで、または ATV や馬車での魅力的なワイルド・ホース・ツアー（Wild Horse Tour）に参加して、この保護区で暮らす何百頭もの野生のマスタングを観察し、アメリカ先住民にとって野生馬がいかに重要であるかを学んでください。なお、ビジターセンターは夏期または予約時のみ開館します。