モンタナ州イエローストーンカントリー：自然の中で楽しむ冒険とリラクゼーション

ウェストイエローストーンから北に数分、ベーカーズホールキャンプ場の一帯は、私がお気に入りの朝のハイキングコースです。ここではマディソン川沿いにテントを張って、手付かずの自然の中を流れるせせらぎの音を聞きながら、宿泊することもできます。何度も何度も川登りに挑むサケの姿もあり、フライフィッシングをする人たちの間でも有名な場所です。

ここからの眺めはとにかく素晴らしいの一言に尽きます。この壮大な景色がハリウッド映画のプロデューサーの目に留まり、ロバート・レッドフォードの『リバー・ランズ・スルー・イット』のような名作映画の撮影地となったこともうなずけます。川岸を歩いていると、静寂とくつろぎに包まれ、日ごろのストレスがすべて吹き飛んでしまいそうな気分になります。

少し場所を移動して、パレード・レスト・ランチに向かいます。私たちが到着したとき、夜間放牧されていた馬たちがちょうど馬小屋に戻るところで、その様子を見学することができました。目の前を馬がギャロップで駆け抜けると埃が舞い、その埃っぽさに、本物のカウボーイの世界に迷い込んだような感覚を味わいます。大牧場ではさまざまなガイド付きの乗馬ツアーに参加できます。また、素朴な丸太小屋と温かいもてなしで、打ち解けた雰囲気の中でリラックスすることができました。ボリュームたっぷりの朝食のあと、ビッグスカイに向けて出発しました。ビッグスカイはここから約 1 時間の場所にあります。

ビッグスカイの周囲の景色は、スイスアルプス山の中の小さな村に似ています。素朴な家々が周囲の景色に溶け込んで、居心地のよい温かな雰囲気を醸し出しています。ここには、アメリカ最大級のスキーリゾート、ビッグスカイリゾート（Big Sky Resort）もあります。雄大な景色の中に高さ 3,400 メートルのローンピークがそびえていて、私たちはリゾートのローン・ピーク・エクスペディションに乗って、上まで登ってみることにしました。

リフトに乗って少し進んでから、大型のオフロードカーに乗り換えて、地球ではない他の惑星にいるのではないかという錯覚すら覚えるような険しく荒れた道を進み、ひたすら上を目指します。上からの眺めは筆舌に尽くしがたい美しさで、「ビッグスカイ」という表現は決して誇張ではありませんでした。見渡す限り山脈が連なり、しかもとても近くに感じられます。急な山道を飛び跳ねているシロイワヤギの姿も見られます。リゾートではジップラインツアーやさまざまなダウンヒル・マウンテン・バイク・ツアーも楽しめます。

渓谷に戻った私たちは、リゾートに 40 軒以上あるレストランの中から 1 軒を選び、ゆったりとした時間を過ごしました。今回の旅で、イエローストーンカントリーにすっかり魅了されてしまいました。瞑想的な静けさや見事なまでに美しい景色を忘れることはないでしょう。