ソウルを聴きましょう

「アメリカのソウルの街」として知られるテネシー州メンフィスを訪れて、ここで守られているソウルミュージックの遺産を見学しましょう。物語が始まるのは、ジム・スチュワートとエステル・アクストン姉弟が、カーラ・トーマス、オーティス・レディング、アイザック・ヘイズ、ウィルソン・ピケットなどのスターを育てた 1960 年代初頭です。スタックスレコーズ（Stax Records）は 2 人の名前の一部を取って名付けられました。スタックス博物館（Stax Museum）の展示には、ヘイズの金ぴかの 1972 年製キャデラックエルドラド（Cadillac Eldorado）、ダンスフロア、アルバムアート、ビデオ、試聴コーナーなどがあります。メンフィス訪問の際は、メンフィス・ロックン・ソウル博物館（Memphis Rock n’ Soul Museum）、エルビス・プレスリーのグレースランド邸（Graceland）、ビールストリート（Beale Street）も見逃せません。

ミシガン州デトロイトで設立された偉大なソウルレコード会社の 1 つが、典型的な 1960 年代のモータウンサウンドを生み出しました。ベリー・ゴーディのかつての家を見学しましょう。「ヒッツヴィル U.S.A（Hitsville, U.S.A）」という看板で飾られたこの家のスタジオ A（Studio A）では、シュープリームス、ジャクソン 5、テンプテーションズなどのスーパーグループがヒット曲を次々とレコーディングしました。知識豊富なガイドに博物館を案内してもらって、耳に残るメロディを聴いたり、衣装やゴールドレコード、その他の思い出の品を見学したりしましょう。T 型フォード（Model T Ford）が発明されたのもモーターシティ（Motor City）と呼ばれるこの都市です。文化施設、エンターテインメント地区、ダウンタウンのリバーウォーク（RiverWalk）でエネルギッシュな鼓動を感じてください。

アラバマ州北西部はいつでも旅行に向いています。ここを訪れれば、1960 年代から 1970 年代にかけてピークを迎えたマッスル・ショールズ・サウンド（Muscle Shoals Sound）が、どのように世界中からミュージシャンを引き付けて、ヒット曲を録音し続けているかがすぐにわかります。FAME スタジオ（FAME Studios）とマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ（Muscle Shoals Sound Studio）の両方を見学すると、競合するスタジオが、アレサ・フランクリン、エタ・ジェームズ、オーティス・レディングのようなソウルシンガーや、後のロッド・スチュワート、ザ・ローリング・ストーンズ、レーナード・スキナードなど、業界の大物をどのように迎えて仕事をしたかを知ることができます。近隣のタスカンビアに行って、アラバマ音楽の殿堂（Alabama Music Hall of Fame）を見学すると、さらに詳しく知ることができます。

ニューヨーク市にあるアポロシアター（Apollo Theater）のステージに上がることは、パフォーマーにとって名誉です。ビリー・ホリデイ、サミー・デイヴィス・ジュニア、ジェームズ・ブラウン、グラディス・ナイト、ルーサー・ヴァンドロス、ローリン・ヒルをはじめとする業界の大物の何人かが、ここでキャリアをスタートさせました。水曜日のアマチュアナイト（Amateur Night）コンテストは、1934 年から開催され、特に人気を集めています。「優れたパフォーマーでなければ退場させられる」この会場では、観客はためらうことなく意見を表明します。他の日には、エンターテインメントのメッカのニューヨーク市内で、コメディアンのジョークに笑ったり、素晴らしい食事を楽しんだりしてはいかがでしょうか。

「ロックンロールの父」チャック・ベリーは、ブルーベリーヒル（Blueberry Hill）のダックルーム（Duck Room）でコンサートを 200 回以上開催しました。この店は 1972 年からミズーリ州セントルイスのデルマーループ（Delmar Loop）で営業しています。近年は、エド・シーラン、グランドマスター・フラッシュ、その他大勢のアーティストがここで音楽制作を続けています。有名なバーガーを食べ、バーでドリンクを注文して、昔懐かしい気分に浸りましょう。この地区にいる間に、チャック・ベリー像の隣でセルフィーを撮影し、セントルイス・ウォーク・オブ・フェイム（St.Louis Walk of Fame）の歩道の記念板を読んでみましょう。コンサート会場のザページェント（The Pageant）とデルマーホール（Delmar Hall）でさらに音楽を聴くのもおすすめです。

シンガーでありバンドリーダーでもあった「ソウルミュージックの創始者」、ジェームズ・ブラウンが残した遺産について知るのに遅過ぎるということはありません。定員 25 人のバスに乗り、ジェームズ・ブラウン・ファミリー財団（James Brown Family Foundation）のツアーで、彼が学校に通い、暮らした故郷の町、ジョージア州オーガスタを巡ってみませんか。ツアーでは、オーガスタコモン（Augusta Common）にある彼の像に立ち寄り、オーガスタ歴史博物館（Augusta Museum of History）でブラウンの思い出の品を見学します。町にもう少し残って、南部流のおもてなしを楽しむのもよいでしょう。リバーウォーク（Riverwalk）を散歩してみましょう。4 月なら、チケットを手に入れて、オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブ（Augusta National Golf Club）でマスターズトーナメント（Masters Tournament）を観戦することもできます。

ペンシルベニア州フィラデルフィアにある活気に満ちた最新流行のレストランを訪れて、素晴らしい音楽を聴きませんか。ウィスキーバーではアルコール度の高い飲み物を注文してみましょう。注文を決められない場合は、飲み比べに挑戦してください。食事には、シェパードパイやショートリブのような素晴らしいメインディッシュや、デビルドエッグやバーガーのようなバーメニューを注文できます。1 階では毎日ネオソウルやジャズの生演奏が行われます。2 階にあるパリ風のクラブでは金曜日と土曜日に DJ がレコードをかけます。「アメリカ誕生の地」滞在中に、観光バスで独立記念館（Independence Hall）や自由の鐘（Liberty Bell）などの史跡巡りをしてはいかがでしょうか。観光後は、レディング・ターミナル・マーケット（Reading Terminal Market）でショッピングを楽しみましょう。

アーバンゴスペルはイリノイ州シカゴで誕生しました。この 6 月のフェスティバルの期間中、ミレニアムパーク（Millennium Park）とその近くのシカゴ文化センター（Chicago Cultural Center）では、ソリスト、バンド、コーラスアンサンブルが歌う歌詞の背後にある力を感じることができます。2 日以上にわたって、歴史的な賛美歌のような歌や現代の名曲を聴くことができます。ソウルフルなアレンジやステージ上のエネルギーには心を奪われることでしょう。コンサート会場の近くでは、見るものにもすることにも事欠きません。マグニフィセントマイル（Magnificent Mile）でのショッピング、世界レベルの博物館や美術館の見学、ミシガン湖（Lake Michigan）の岸沿いの散歩、ディープ・ディッシュ・ピザやシカゴスタイルのホットドッグなどの名物料理を楽しみましょう。