ニューヨーク州サラトガ：馬術文化、鉱泉、地元の魅力

サラトガと言えば競馬が有名ですが、夏の競馬シーズンの必見スポットにサラトガ・レース・コース（Saratoga Race Course）があります。この競馬場は、アメリカで最も長く続くスポーツイベント会場であり、150 年以上にわたってこの町に富と名声をもたらしてきました。今では、上流階級層だけでなく、あらゆる立場の人々が 100 万人近くここに集まって興奮を味わっています。来場者は、近くで開催されるポロの試合やハーネスレースも観戦できます。

イギリスのバースのように、サラトガは地下に広がる鉱泉と、それがもたらす癒しのパワーで世界的に知られています。市内には 1700 年代から利用されている公共の鉱泉が 18 ヵ所あり、地元の人たちと観光客がよく訪れては楽しんでいます。

1 日目の午前中は、サラトガスパ州立公園（Saratoga Spa State Park）のギデオン・パトナム・リゾート・アンド・スパ（Gideon Putnam Resort and Spa）にあるルーズベルト・バス・アンド・スパ（Roosevelt Baths and Spa）で過ごしました。事前予約は万全。パンフレットによるとトリートメントルームには埋め込み式のバスタブがあり、ドラマ『ダウントンアビー』の雰囲気そのもの。くつろぎのひと時が楽しみです。最初はお湯の色があやしげに見えました。黄色く濁ったように見えるのは、温水と鉱物の化学反応のせいだという説明を受け、私は覚悟を決めて温かなお湯に身体を沈めました。あおむけになり、回流する温水の心地よい刺激に身を任せ、30 分間のスパ体験を満喫しました。バスタブから出て身体を拭くと、すっかりリフレッシュして爽快な気分になりました。

サラトガスプリングスのダウンタウンでランチを食べた後は、コングレス公園（Congress Park）に向かいました。園内には水が飲める噴水がいくつかあり、ベンチを見つけては座ってひと休みしたり、たくさんのマガモがのんびりしている様子を眺めたりしながら過ごしました。

その日の最後は、スティルウォーター近くのハドソン川の川岸にあるサラトガ国立歴史公園（Saratoga National Historic Park）へ。歴史的な戦場跡を車で巡り、途中でニールソンハウス（Nielsen House）とグレートリダウト（Great Redoubt）に立ち寄った後、ビクトリーウッズ（Victory Woods）とサラトガ記念碑（Saratoga Monument）がある北に向かいました。ビクトリーウッズは、イギリス軍が 1777 年 10 月 17 日にアメリカ軍に降伏する前に設営した最後の野営地です。イギリス軍がここにいたのは、敗北を認めざるを得なくなるまでのわずか 7 日間のことでした。歴史研究家の多くは、サラトガの戦いと、このイギリス軍の降伏が、独立戦争でのアメリカ軍の勝利につながったと考えています。

もうおわかりでしょう。サラトガは、次の大都市への旅の仕上げにうってつけの素晴らしいバケーションスポットです。少しの荷物を揃えるだけですぐに出発できます。