アリゾナ州の大自然の驚異

アリゾナ州を訪れるなら、絶対に外せない観光スポットが グランドキャニオン国立公園です。この巨大な渓谷は、単なる大地の驚異ではありません。西部開拓時代の冒険とアメリカ精神のシンボルでもあるのです。長さは約 480 キロメートル、最深地点の深さは約 1.8 キロメートルにおよび、宇宙からも見えるほどのスケールです。端っこからちょっと覗き込んでみるだけで、この峡谷がなぜ世界の自然七不思議の１つとされるのか納得できるでしょう。

毎年、数千人もの観光客が約 20 キロメートルもの距離をトレッキングし、ハヴァス渓谷（Havasu Canyon）やハヴァスパイ族居留地（Havasupai Reservation）にある滝の見学に訪れます。トラバーチンという石灰質を含んでいるため滝は青緑色を放っています。ここは、一度見るだけでその不可思議に心を捕らわれる、世界的に有名な観光スポットです。砂漠の真ん中に水があることも不思議ですが、しかもそれが真っ青な滝だということは、まさに驚きです。

アリゾナ州の年間降水量は、平均 20 センチメートルに満たないレベルで、水遊びをしたい方にとっては残念な気候です。しかし、星を眺めるのがお望みであれば、アリゾナ州はその期待を裏切りません。毎年 10 月の観測チャンスに合わせて、オリオン座流星群を見に出かけましょう。

アリゾナ州のスロットキャニオンを歩いていると、まるで別の惑星に迷い込んだかのような感覚に襲われます。主に砂岩や石灰岩などの柔らかい岩石層が、数千年にもわたる水の浸食作用によって削り出され、この深くて狭い岩の通路ができました。岩間の割れ目の幅があまりにも狭いため、幽玄な細い光のビームを形成することがあります。渓谷の多くはアリゾナ州北部の高速道路沿いにありますが、一部はナバホ族インディアン居留地（Navajo Reservation）の中にあるため、一般の人の立ち入りが制限されています。アリゾナ州での一番人気は、アンテロープキャニオン（Antelope Canyon）です。ぜひツアーに参加して訪れてみましょう。

モニュメントバレー（Monument Valley）の赤い砂岩にそびえ立つビュートは、まるで神話の女神が彫刻した記念碑のように見えます。この 3 つの有名な岩層の眺めは、多くの人にとってアメリカ西部を象徴する特別な景観です。モニュメントバレーは、アリゾナ州、ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州の州境が一点で交わるフォーコーナーズ（Four Corners）地域の一部です。この地域は、ナバホ族（Navajo）、ホピ族（Hopi）、ユテ族（Ute）、ズニ族（Zuni）のインディアン居留地で、半自治区となっています。

サワロサボテンはアリゾナ州の砂漠そのものと言っても過言ではなく、州旗に入っていないのが不思議ほどです。サワロサボテンは、巨大で成長が遅いのが特徴です。最大 21 メートルの高さにまで大きくなり、100 歳くらいになってようやく枝が生えてきます。木のような幹の中に巣を作る鳥も多く、また、その果実は数世紀にわたって先住民族の貴重な食料としての役目を果たしてきました。サワロサボテンは、サボテンで随一のサワロ国立公園（Saguaro National Park）で観賞することができます。

<">セドナ（Sedona）は、赤い岩山や水の冷たい川でも有名ですが、それだけではありません。一体ボルテックスとは何なのか、一言で説明するのは簡単ではありません。この抽象的な概念は、ただ何かを素直に「感じとる」ように、そのまま自然に「受け入れる」ものなのです。ボルテックスとは、自然な地球のエネルギーが強いパワースポットのことです。セドナのボルテックスには、健康や悩みの解決、心の洗濯など、ヒーリング効果やスピリチュアルな力を高めるパワーがあると言われています。

ユタ州とグランドキャニオンに挟まれたアリゾナストリップ（Arizona Strip）は、アリゾナ州で最も辺ぴな場所にあります。たどり着くのは容易ではありませんが、そこに広がる自然の驚異には、その苦労の価値があります。アリゾナストリップは、数少ないカリフォルニアコンドルの棲息地です。また、コロラド高原（Colorado Plateau）に続く巨大な階段のように見えるバーミリオンクリフス（Vermilion Cliffs）でも有名です。

紫色とオレンジ色に光りながら沈むアリゾナ州の夕日は、一見の価値のある類まれな絶景です。