メイン州ポートランドの自然美と新鮮なシーフード

メイン州には６５塔もの灯台があります。ジョージワシントンの指示の元で１７９１年に完成した、ケープエリザベスにあるポートランドヘッドライトは、中でも一番歴史の深い灯台です。日の出を背にした写真が撮りたく、朝６時に眠い目をこすりながらポートランドヘッドライトへ到着。水に反射する灯台の光と日の出の、その絵に描いたような光景に、ただただ見入ってしまう私でした。この近くには、広がる砂浜のクレセントビーチがあります。ここは、のんびりと平穏な時を過ごすには最適なスポットです。

お腹が空いたところで、地元で人気のロブスターシャックというレストランに立ち寄ってみました。ホットドッグの中身がロブスター肉に取って代わった、ランチに最適の「ロブスターロール」をオーダーすると、店員さんが目の前の水槽の中からイキのいいロブスターをガシッと掴み、私のランチになるロブスターはキッチンへと運ばれていきました。メイン湾を一望する丘の上のピクニックテーブルでのロブスターロールは最高でした。

午後は、ポートランドのダウンタウンに足を運んでみました。赤茶のレンガ造りの建物と石だたみの通りがとてもチャーミングなダウンタウンは、歩いているだけで楽しいスポットです。そして、オールドポートと呼ばれるウォーターフロントには、レストランやお店が立ち並び、活気溢れています。ディナーは、このウォーターフロントのストリート＆カンパニーという小洒落たレストランで、「もちろん」ロブスターをいただきました。

さらにショッピングがしたく、ポートランドから３０分ほどの、フリーポート市へ向かいました。ここには、アウトドア派には欠かせないブランド、L.L ビーンの本店があります。この本店、１９１２年にビーン氏によってオープンした当時から、なんと年中無休で営業しています！

さらに北へ車を走らせると、海辺のチャーミングな街、バーハーバーへ到着。とにかく「可愛らしい」の一言につきるこの街は、アーカディア国立公園のホームです。アーカディア国立公園は、アメリカの最東端、そう、アメリカで「一番早い」日の出を見ることができます。北大西洋沿岸の最高地点のキャディラック山からの眺望が格別だと聞き、早速翌朝は早起きをして、アメリカで最初の日の出を見に行きました。その息をのむような景色にはまさに絶句でした。

アーカディア国立公園内のキャリッジロードでは、馬車に乗ることができます。生い茂る木々、小川、そして石橋の、のどかで美しい景色の中で、カタカタと馬車に揺られて、のんびり夢ごごち… 素敵なひと時をどうぞ！

また、バーハーバーでオススメのアトラクションは、ロブスターボートツアーです。ボートに乗り込むと、キャプテンのジョンさんが「こんにちは」と日本語で私を迎えてくれ、ジョーク連発で乗客を笑わせてくれます。ロブスターについていろいろ教えてくれ、実際にロブスターを捕まえる瞬間を見せてくれたりします。そうこうしていると、突然アザラシの赤ちゃんたちがボートの周りで頭を水面に出して、そのキュートな眼差しで私たちをじっと見つめているではないですか！それは、まさにかわいすぎる光景でした。キラキラ輝く水上で、貴重な体験ができた、大満足な午後でした。

メイン州を冬に訪れの際は、旅の締めは絶対スノーパラダイス！内陸部のベセル市の山村にはメイン州で最大規模のスキー場、サンデーリバースキー場があります。そのやわらかいパウダースノーと息をのむような景色を背に、スキーを思う存分お楽しみいただけます！

美しすぎる景色と歴史情緒ある活気溢れた街並み、そして新鮮なロブスター三昧のメイン州。帰るのがとても辛いほど、一生の思い出になる、特別な旅でした。また、是非訪れるつもりです！