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ホール・イン・ザ・ロック
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  • 州:
    ユタ州

1940 年代に岩を掘って造った家。

ユタ州南部の国道 191 号線を走っている旅人は、岩を直接掘って造った約 465 平方メートルのこの不思議な家を見て驚きます。アルバート・クリステンセンは 1940 年代にこの岩の家の建設を始めました。12 年間にわたって岩を掘り、彫刻し、破壊して建設を続け、ついには砂漠の街道沿いに引っ越して、世にも珍しい食堂を開店しました。アルバートは 50 年代末に亡くなりましたが、妻のグラディスは岩の中に住み、長年にわたって食堂を続けました。彼女は 70 年代に他界し、夫婦は二人が「家」と呼んでいた岩の敷地に葬られています。

珍しい岩の建造物

現在ホール・イン・ザ・ロック(Hole n’ the Rock)は道路沿いの人気の名所となっており、情熱と意欲で長年かけて造られたクリステンセン家のツアーが行われています。家の内部には 14 の巨大な柱で支えられた 14 の部屋があり、壁には岩を掘り込んだ棚があります。硬い砂岩をドリルで掘って造った 19.8 メートルもの高さの暖炉、深いフランス式揚げ鍋、岩を彫り込んだバスタブなどが見どころとなっています。

現在ホール・イン・ザ・ロックに人は住んでいませんが、剥製となったかわいらしいロバのハリーが住人です。ハリーの剥製は修理が行き届いてはいませんが、以前の飼い主であるアルバートにかわいがられ、丁寧に剥製にされたことは明らかです。居住部分の外には、岩とサボテンの庭、ふれあい動物園、石を彫ったピクニックテーブルとベンチもあります。

旅行の前に知っておきたいこと

ユタ州モアブの南約 19 キロメートルの国道 191 号線沿いにあります。

旅行サイト『アトラスオブスキュラ』(Atlas Obscura)に掲載された書き下ろし記事です。