氷河が削り作った大自然、グレイシャー国立公園

「美しい」の一言しか当てはまらない、５２マイルも続く、ゴーイングトゥザサンロード。公園内で２番目に大きい湖、輝き広がるセント•メリー湖を眺めながら車を走らせる快感は何とも言えないものでした。真ん中にぽっかりと浮かぶワイルドグース島を写真におさめようと、車を止めてみました。透き通るフレッシュな空気を思いっきり吸い込んで、深呼吸をすると、なんだか体全体がきれいに洗われたような感じがしました。とっても気持ちがいい！

グレイシャー国立公園には数多くのハイキングトレイルがあります。気軽に車を止めて、様々な自然のハイキングコースが楽しめます。早速私も車を止め、スニーカーを履いて出発。しばらく歩くと、何やら水の音が聞こえてきます。その音の方へ足を速めると、目の前に現れたのは ー そう、それは美しすぎる自然の滝。心を穏やかにしてくれるその水の音と太陽を浴びて輝く水の光は何とも言えず、ハイキングの疲れなど一気に飛んでいってしまいます。そんな滝の前で時間が経つのも忘れていた私でした。

グレイシャー国立公園の便利でかつユニークな交通手段、レッドジャマーバス。１９３０年代のものが修復された歴史あるこの真っ赤なバスは、数々のホテルから出発して、公園のランドマークを見て回ります。地元で「ジャマー」と呼ばれる運転手の説明のもと、お天気の良い日はバスのキャンバストップが開いてオープンカーになり、気分爽快。レッドジャマ−バスは旅行者に最適です。

グレイシャー国立公園を訪問の際は、見事な風景の中でのご宿泊はいかがですか？グレイシャー国立公園にはロッジやキャビンが数多くあります。自然の風景がのどかに眺められる歴史情緒溢れた大規模なロッジから、森の中の小さなキャビンまで、チョイスはいっぱいです。私はキャビンを選び、夜はたき火でマシュマロを焼いて、ワインを楽しみました。 

毎年９月に開催される基金イベント、モンタナドラゴンボートフェスティバルを見に、グレイシャー国立公園のすぐそばにある街、ビッグフォークに寄ってみました。フラットヘッド湖そばの牧場で開催されるこのイベントには、いろいろな場所からたくさんの観客が集まっていました。ビッグフォークはウェスタンの香り漂う可愛らしい街です。一年中を通してイベントが開催され、レストランやお店が連なり、ゴルフも楽しめます。

大自然が造る偉大さと人々の温かさが心に残ったモンタナ州グレイシャー国立公園の旅。また是非訪れたい場所です。